発想力と技術を磨き自分だけの表現を手に入れる

長く受け継がれた伝統の技から最先端のテクノロジーまで、さまざまな技法がある芸術の世界。そこでは、無数の素材から無数の表現が生まれています。すべての学生が「自分だけの表現」を見つけることをめざし、自由な発想と熟練の技術を備えたアーティストを育てます。
オリジナリティのある表現のために自分の内面を深く見つめることも重視しています。制作スペースは広く、設備の充実度は全国トップレベル。交換留学や研修ツアーなど、海外との交流もさかんです。多様な経験から自分だけの表現を見つけてください。

取得できる学位
学士(芸術)

取得できる資格
高等学校教諭一種免許状(美術・工芸)、中学校教諭一種免許状(美術)、図書館司書、博物館学芸員

1年次共通教育

1年次は共通教育で創作者としての土台をつくる

芸術学部のカリキュラムの特徴は「2年進級時に希望の専攻を選べる」ことです。入学して1年間は、専門性に閉じるのではなく、領域を横断的に学ぶ教育機会を重視。ものの見方を多角的にとらえる機会を増やし、自分では気づかない適性や可能性の発見と、間違いのない専門選びができます。

自分らしい表現を手にするための豊かな制作環境

芸術学部の7つの専攻には専用の工房やスタジオ、機材があり、その充実ぶりは全国の芸術系大学でもトップレベル。制約を受けることなく、自由な発想で作品制作に打ち込むことができます。

京都精華大学ギャラリーTerra-S

2022年2月に完成した「京都精華大学ギャラリーTerra-S」は、京都精華大学のメインギャラリーです。520平米の広い展示空間を有しており、北西側の壁一面はガラス張りで、キャンパス中央の広場を一望することができます。企画展や所蔵品展、在学生や卒業生および教職員による申請展などを開催し、学内のみならず広く一般の方にも公開。自由で開かれた創造の場です。

進路実績

手を直接動かしてイメージや立体物をつくる仕事や、メーカー系企業での総合・販売職など、直接または間接的に「ものづくり」に関わる学生が多数います。 

※2020年3月卒~2022年3月卒実績より抜粋

[ 美術・工芸 ]カイカイキキ、ギャラリー島田、青野公房
[ 繊維・染織・着物 ]貴久樹、さが美グループホールディングス、三彩工房
[ 製造・メーカー ]秀和、BANKANわものや、生田
[ 映像・テレビ ・舞台]アークベル、アップセットNEO、稲沢ケーブルテレビ
[ ゲーム ]インテリジェントシステムズ、エヌディーキューブ、カプコン
[ Web・メディア・広告 ]アジャイルジェイピー、アート社、アトラス情報サービス
[ 各種デザイン・印刷 ]遠藤写真工芸所、トーアフォート、幻冬舎
[ ファッション・アパレル ]エム・アイ・ディー、サマンサタバサ リミテッド、ドゥフォワイエ
[ 小売・サービス ]アークランドサカモト、石井スポーツ、牛真桜
[ 教育 ]大阪府教育委員会(大阪府立富田林中学校)、滋賀県教育委員会、奈良県教育委員会(十津川高等学校)
[ その他 ]兵庫県国民健康保険団体連合会、国土交通省海上保安庁、しんぶん赤旗
などその他多数

芸術学部のキャリアサポート

あなたにしかできない表現を伸ばし、将来につなげます。

芸術学部の卒業生は、さまざまな仕事に就いています。たとえば、描く力を生かした美術やゲーム関連の仕事。デザイン、印刷、写真、WEB、映像関連などクリエイティブ関連の仕事。もちろん美術・工芸に関連する教員や学芸員、美術作家、木工・家具作家になる人も多くいます。就職後、企業や工房の方からよくいただく言葉は、「精華の学生は粘り強いですね」。自分のやりたいことを明確に持ち、何かあったとしても乗り越えて実現していく力が育っている証です。
各専攻では、教員は作品制作の個別指導を通じて、将来の進路や夢をどのように考えているか、作品の方向性やテーマ、扱う材料、専門の技術や技法を生かして社会とどのように繋がっていくかを共有しています。また教職課程や資格課程など、学生のやりたいことや将来の準備に合わせて、一人ひとりを指導しています。日頃より学生と教員の距離が近く、授業以外の場面でも気軽によく話をします。そのなかで、本人も気がつかないような特性を見出すことも。授業で学生たちが身につける専門性は、専門に特化した技術や技法だけではありません。分野に関する知識を得て、そこから関連し広がっていくアイデアや発想の広がり。これを育むことこそが、卒業後、何よりの強みになるのです。
普段は意識しないかも知れませんが、芸術や美術が持つ力は、社会でより一層求められています。先の見えない状況だからこそ、みなさんには想像という力、発想やイメージする力を使って、新しい視点でこれからの社会をつくっていって欲しい。そのためにわたしたち教員は、全力で、そして時には力を抜いて並走しながら、丁寧に指導、サポートしていきます。
芸術学部学部長 北野裕之