よく観察し、描くことで人間や社会への思索を深める

洋画専攻では、さまざまな作風をもつ作家である教員たちが、学生一人ひとりの発想や志向性を尊重し、丁寧に指導をします。さらに、あらゆる講義・実習において、教員とディスカッションできる環境を用意。これに加えて、学生どうしが対話し、批評・検証し合うプログラムや合評も多くあり、多様な「出会いと対話」の機会を通じて、学生が他者と向き合い、自らの表現を確立できる環境が整っています。絵画とは、自分と世界との関係を見つめ直すきっかけを与えてくれるもの。そして、描くということは、個人を超えた人間の生き方、ひいては世界の姿を追求することです。描くことで身につけた豊かな思考力や価値観は、あなたが人生に置いて直面する課題や困難を乗り越えていく確かな力となるはずです。

科目PICK UP

  • 手づくりの絵の具で絵画を制作。「描くこと」の根本を知る。

    [造形基礎/2年]
    絵を描く道具であるイーゼルや絵の具の制作に挑戦します。また、「見ること=描くこと」として、人や風景をよく観察し、その真髄をとらえて描く練習を行います。授業を通して、「描くこと」とは何かを考え、ものごとの本質を見る力を養います。

  • 歴史と社会の一員として、「何を描くべきか」を考える。

    [造形表現/3年]
    西洋と日本の美術史や、現代社会の問題について、グループで学習します。そのうえで、美術史の延長線上にある自分、現代社会の一部である自分を意識しながら作品を制作。広い視点をもって「今、何を描くべきか」を考え続ける姿勢を身につけます。

4年間で身につく能力

  • 社会やものの本質を見きわめる観察力
  • 物事を深く掘り下げ、多面的にとらえる思考力
  • 自分の思いを他者に伝える表現力

作品

施設

施設

実習室の個別スペース。大きな絵も十分に描ける広さがあります。

PICK UP!

  • 学生たちが運営する「7-23ギャラリー」では、さまざまな展示が目白押し。

卒業後の進路

めざせる職業
美術作家 / キュレーター / 美術教師 / グラフィックデザイナー など

主な就職先
美術館 / 教育機関 / デザイン事務所 など

取得できる資格

在学中、指定された科目単位を取得すれば、以下の資格を取得することが可能です。
その他、検定・資格取得のための支援講座も用意されています。
 
  • 高等学校教諭一種免許状(美術・工芸)
  • 中学校教諭一種免許状(美術)
  • 図書館司書
  • 博物館学芸員

VOICE

  • 千田 楓さん在学生

    何気ない日常から、ものを見る力を鍛える。

    大学入学前はやりたいことを決めきれず、2年次からじっくり専攻を選べる京都精華大学の芸術学部に魅力を感じて入学。1年次で日本画、版画など興味がある分野をひと通り経験し、自分に向いているのは洋画専攻だと気づきました。最近は、道を歩いている時などにふと目にとまる「苔」をモチーフに描いています。わたしが洋画専攻でいちばん大きな収穫だったと思っているのは、対象物をしっかり観察し理解する「ものを見る力」を養えたこと。いまでは何気ない日常の風景にある一瞬一瞬を、普段からきちんと観察するようにしています。実習室は区切られておらずオープンな雰囲気で、全く作風の異なる同級生達の作品に刺激を受けることも。授業では苦手意識があった抽象画にも挑戦しました。これまでは写実的表現を中心に制作してきたので、課題にはずいぶん悩まされましたが、なんとか納得できるものを完成させることができました。 作家研究の授業では、先生が指定したアーティストについてグループでリサーチし、多様な価値観や解釈の仕方、表現方法について理解を深められました。次の目標は個展の開催。今後も止まることなく作品を発展させ、成長していきたいです。