着実に力をつける学びで個性あるプロのマンガ家を育成

コース開設からおよそ20年という長い年月によって練り上げられた綿密なカリキュラムをもとに、作画表現技術とネーム力を“積み上げる”授業を実施。段階的なブラッシュアップによって、着実なレベルアップをはかります。また、さまざまなジャンルで活躍し、ヒット作を生み出してきたプロのマンガ家や編集者から日常的に指導を受けられるのも本コースの特長です。3年次には学外のプロマンガ家のもとでアシスタント研修を受ける授業もあり、リアルなマンガ制作現場で緊張感と厳しさを実感することもできます。これら教育の成果として、これまで多くのプロマンガ家を輩出しています。

科目PICK UP

  • 人物はもちろん、モノや背景を正しく描く力を養う。

    [マンガデッサン/1年]
    並ぶ街灯、歯車、階段などのクロッキーを行うことで、遠近法(パース)の基礎を学びます。また、ヌード・着衣のデッサンを通して人体を描く力を磨きます。このほか、同じ空間にいる複数の人物の描き方や、背景と人物の描き方なども学びます。

  • 現役マンガ家の仕事場へ。アシスタント業務に挑戦。

    [アシスタント研修/3年]
    連載中、または描き下ろし作品制作中の作家の仕事場を訪問し、アシスタント業務を体験します。事前に作家の作品研究を行い、先輩の研修記録を読み、業務に必要な技術を再確認。現場で作業を行いながら、マンガ制作の実際を五感で学びます。

4年間の学び

  1. 1年次

    FIRST

    表現するための基礎画力を習得。

    マンガの構成を学び、表現するスキルを身につけます。マンガ作画に必要な基礎技法や画面づくりのためのパース技法を中心に、現代の状況に合わせたデジタル基礎も学習。その他にも多様な選択科目を受けられます。

  2. 2年次

    SECOND

    ストーリーづくりに必要な発想力と構成力をみがく。

    ネーム(マンガの絵コンテ)づくりを重点的に学びます。ストーリーを構築し表現する力をさまざまな課題でやしない、最終的に16 ~ 24 ページの作品制作に取り組みます。コース独自の選択科目でカラー技法も学ぶことができます。

  3. 3年次

    THIRD

    将来の進路に合わせて個性とスキルを伸ばす。

    3年次からは少人数制のゼミに分かれ、担当教員によるマンツーマン指導に近い環境で、作品づくりに取り組みます。また、前期の指定授業を取ることで、夏休みにプロマンガ家のもとへ研修に行くチャンスもあります。

  4. 4年次

    FOURTH

    習得したマンガ力の集大成、卒業制作。

    担当教員のアドバイスを受けながら、卒業制作に取り組みます。恋愛、家族ドラマ、ファンタジーなど、学生ごとに取り組む作品はさまざまで、なかには卒業制作が出版社に認められてプロ作家となる学生もいます。

4年間で身につく能力

  • 個性と力量に合わせ、着実に力をつける指導
  • 1本のマンガを最後まで描きあげる力を養う
  • プロの現場に学び、クオリティを上げる

作品

『卒業制作』 4年生 / 川口大喜

『初めてのおつかい』 2年生 / 小畠瑠衣

『魔法』 3年生 / 奥田華宙

施設

3、4年生までの実習室は壁が取り払われており、ひとつの空間で互いの授業を感じ取り、相互に影響を受けながら実習ができる開放的な空間になっています。

PICK UP!

  • Windowsルーム、Macルームともに40台のPCが備わるPCルーム。すべてのマシンにペンタブレットが導入され、デジタルマンガの制作にも対応しています。

教員

非常勤講師

  • 大谷じろう / 漫画家(担当:動態描写技法1・2、表現技法1・2)
  • belne(ベルネ) / マンガ家・マンガ監修・イラストレーター(担当:マンガデザイン1・2、脚本実習1N・2N)
  • 青木俊直 / マンガ家・キャラクターデザイナー(担当:デジタル演習1N・2N)
  • 根岸恭子 / マンガ家アシスタント(担当:絵画技法1N・2N、カラー実習1N・2N)
  • 堂野能伸 / えかき・ものづくり作家(担当:マンガデザイン1・2、脚本実習3N・4N)
  • 佐藤修弘 / 漫画家(担当:基礎デジタル演習1・2 N(A・B)、動態描写技法1・2)
  • 日高トモキチ / 漫画家・小説家(担当:脚本実習1N・2N、表現技法3N・4N)
  • 齋藤なずな / マンガ家・イラストレーター(担当:マンガデザイン1・2、脚本実習1N・2N)

卒業後の進路

マンガ家への最短ルートであるストーリーマンガコース。在学中にデビューを果たす学生も少なくなく、これまでに商業デビューした学生は数えきれません。また、マンガを描き上げるために必要な、企画から取材、ストーリー制作、作画をひとりでやりとげる能力は、社会で広く役立ちます。
  • プロのマンガ家としてマンガ雑誌で活躍
  • マンガ家を支えるアシスタントに
  • ゲームメーカーやエンタテインメント業界へ
  • マンガを教える教員になる人も

取得できる資格

在学中、指定された科目単位を取得すれば、以下の資格を取得することが可能です。
その他、検定・資格取得のための支援講座も用意されています。
 
  • 高等学校教諭一種免許状(美術・工芸)
  • 中学校教諭一種免許状(美術)
  • 図書館司書
  • 博物館学芸員

VOICE

  • 長澤 綾子さん在学生

    画力と物語構成力、 両方を身につけられた。

    入学前もずっとマンガを描いてきました。ストーリーマンガコースへの入学を決めたのは、絵を描くことに加えて、ストーリーのつくり方も徹底的に学べることに惹かれたからです。先生方は全員、現役のマンガ家。学ぶ過程でプロの率直な意見を聞けることが、いちばんの強みだと思います。学年が上がるごとにストーリーを考える力がみがかれ、長編のマンガも描けるようになりました。特に印象に残っている授業は、他コースの学生と一緒に雑誌をつくるプロジェクト。取材して原稿を書いたり、外部のデザイナーさんに発注したりする工程を経て、締め切りや仕事でのコミュニケーションなど、卒業後もためになるスキルを学びました。卒業後は、ゲーム会社にデザイナーとして就職する予定です。マンガを描くことで培った画力はキャラクターづくりに、ストーリーの構成力はファンタジーなどの長編作品の作成に生かせると考えています。将来の夢はオリジナルのゲームを制作し、その世界観とストーリーをコミカライズして発表すること。私が小さい頃、たくさんのマンガから影響を受けたように、自分の作品で誰かの人生を幸せにできたらいいなと思います。