京都で文学・歴史・社会・日本文化を学ぶ

人文学科は1989年に開設され、「行動する人文学」をスローガンに、体験的な学修を通して、世界に向けて開かれた学生の育成に取り組んできました。そして2021年、文学・歴史・社会、そして文化を研究領域において、国際文化学部人文学科として新たにスタートします。人文学科のグローバル教育は、身の回りの文化について理解を深めながら、異文化を理解することからはじまります。グローバル化する社会で必要となるのは、国や文化の違いを越えて互いの文化を理解しあい、他者と共生することです。そのためにはまず、自身を形成してきた文化と向きあうことが重要。それにより「他者とは何か」「世界とは何か」という視点が生まれるのです。加えて、体験的な学びを通じて異なる価値観にふれ、新たな考えを身につけていきます。人間を広く研究対象とする人文学の学びによって、広い知識と教養を得て、自分を見つめ、世界を見晴らす力をつけるのです。

特徴的なカリキュラム

1. キャンパスを出て、現場で学ぶ

3年次の2ヶ月間、全員がキャンパスを離れて現地調査を行います。キャンパスの外で待っているのは多様な価値観との出会い。見る景色、出会う人、聴くことば、感じる空気の匂いまで未知の場所で、自分を見つめなおすことは、身近な地域や文化への新たな視点を獲得することにつながります。
  • 1.テーマ設定

    自らの興味や関心にあわせて調査テーマを決めます。テーマは専攻にこだわらず自由に設定し、追究することができます。

  • 2.研究計画を立てる

    現地での調査手法や訪問先の地域について理解を深めます。担当教員の指導のもと、2ヶ月間の研究計画を立てます。

  • 3.日本全国の現場で学ぶ

    テーマに合わせて拠点となる地域を設定します。寺社仏閣や映画・小説の舞台など北海道から沖縄まですべてが研究拠点(現場)になります。

  • 4.検証・報告を行う

    2ヶ月間に集めたデータや体験を整理し、活動報告を行います。得たフィードバックを参考に内容を整理し、卒業論文に向けて準備します。

フィールドワーク事例

  • 出身地域で説話・伝承を研究

    出身地である鹿児島の地域に残る説話・伝承などを研究。文献資料や現地での調査、聞き取りなどを重ね、子供たちに継承するための提案を行いました。

  • 遺跡を発掘して平安文化を研究

    平安時代の市場隣接地の発掘調査に参加。柱の跡や発掘された土器のかけらから当時の様子を具体的に実感できる情報を得て、文化を研究しました。

  • 京都の聖地巡礼で森見登美彦作品を研究

    『四畳半神話大系』など、森見作品の聖地を歩き、原作小説とアニメーション作品それぞれで描かれた京都と、現実の舞台を比較し考察しました。

  • お香の制作体験で「薫物」を研究

    平安時代のお香「薫物」の使われ方について『源氏物語』を参考に調べたほか、実物の制作に取り組むなど体験を通じて学びを深めました。

2. 「ことば」から自分と世界を再発見

幅広い日本語表現に触れる
少人数クラスで「読む」「書く」「話す」という身近な行為について学びなおします。全員が作品批評やエッセイなど、多様なことばの表現をテーマに作品を制作・発表。完成後は互いの作品について意見交換を行います。

11か国語から選べる語学学習

英語をはじめ、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、タイ語、ベトナム語、インドネシア語、スワヒリ語の計11か国語から選択し、コミュニケーションのための語学を実践的に学びます。

学びのポイント

京都の地の利を活かした学び
文化の発信地として歴史があり、文化財も多く、文化や歴史を学ぶうえで最適な街京都。伝統と新しさが同居する京都の利点を活かした実践的な学びを、豊富に用意しています。

多様な価値観に触れる体験を通じた学び

3年次に、キャンパスを離れて実践的に学ぶフィールドワークプログラムを実施します。研究したいテーマにあわせて調査地を決定し、2ヶ月間キャンパスを出て、多様な価値観に触れながら研究します。

グローバルな視点で日本を見つめなおす

日本の文学、歴史、社会、文化と向きあい、世界から見た日本を客観的に見つめる力を身につけます。身近な異文化から「人間とは何か」を考えることで世界を構成する人々の多様さへのまなざしを育みます。

共通科目PICKUP

  • 哲学概論

    哲学者たちの考えに触れ、疑問を持つ力、対話する力を鍛えます。「正義」や「美」など、当たり前に使っている言葉について、ふだんの暮らしのなかで自然な疑問を持ち、考えを深められるようになることをめざします。

  • 現代社会論

    明治以降、現代日本社会がどのように形作られ変化していったのかを、産業や都市、家族、メディア技術などの変化から読み解き、さまざまな問題に対する自分なりの考えを深めます。

  • 歴史学概論

    「歴史とは何か」という問いから出発し、現代までの歴史のとらえられ方も踏まえ、自分自身や身のまわりの地域について、過去の歴史とひもづけて考えられるようになることをめざします。

  • 日本文化論

    歌舞伎や茶の湯、生花などの日本の伝統文化から、マンガやファッションなどのサブカルチャーを含めた現代文化まで幅広く学習します。伝統文化と現代文化に通底する日本文化の特質と意義を理解します。