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[芸術学部対象]国立印刷局の工芸官をお招きした特別講義を開催 ~ 日本銀行券と国立印刷局工芸官の技巧 ~

国立印刷局の工芸官をお招きした、本学芸術学部生を対象とした特別講義を開講いたします。
これまであまり外部に出ることのなかった国立印刷局のビュラン彫刻技術を、工芸官がその知識や知見の一端を説明しながら解説します。芸術学部であれば、専攻は問いません。ぜひご参加ください。

特別講義開催概要

開催日時:2025年12月2日(火)
     13:00-13:30 特別講義「国立印刷局の事業案内」
     13:30-14:30 凹版彫刻の実演(工芸官によるエングレーヴィングの実演)
     14:30-16:00 凹版彫刻の実技指導(工芸官が学生にエングレーヴィングの実技指導)
受講対象:京都精華大学 芸術学部の学生
場  所:京都精華大学 対峰館 T-311(京都府京都市左京区岩倉木野町137)

メディアの方へ:受講対象は本学芸術学部生のみですが、取材いただける場合はその限りではありません
        下記「取材申込方法」をご確認のうえ、ぜひご取材ください。

担当教員:北野裕之(芸術学部 学部長)コメント

京都精華大学では「人間尊重」「自由自治」を基盤とし、学問・芸術によって、人類社会に尽くそうとする人間の育成を使命の一つとしてきました。開学当初より国際的な視野で、「表現の大学として」「京都と世界をつなぐ大学として」、世界で活躍する表現者を育成しています。芸術学部造形学科版画専攻は設立当初より、版画と印刷がその本質として担う情報伝達メディアとしての「先端性」「国際性」「伝統性」を重視し、版画と密接な関係にある「紙」を重要メディアと捉え紙工房を設置。版画のみならず写真を含む多種多様なプリントメディア表現を全国に先駆け教育として実践してきました。
このたび国立印刷局との協働で行われる特別講義「日本銀行券と国立印刷局工芸官の技巧」では、エングレービングによる凹版彫刻技術についてご紹介いただきます。高度な技術を要するこの凹版彫刻技術は、その精緻で美しい表現により、多くの人を魅了し様々な可能性を切り開いてきました。表現とは豊かな発想や創造が、確かな表現力と技術により支えられ、新しい可能性を開き、世界に影響を与えていくものです。これからの表現者が、この魅力ある技術を学び自身の表現の可能性を探究する機会となり、表現で世界を変えるためのきっかけとなることを期待しています。
 
「表現で世界を変える」をモットーとする本学では、「表現」を「自己の思想や考えをかたちにして他者に投げかけることによって、自己と他者に変革をもたらし未来を創造する行為」と定義しています。「人文」「メディア表現」「芸術」「デザイン」「マンガ」の5学部を基盤とし、学んだその手と思考で、これからの世界を生き抜くために、在校生や卒業生と教職員が共に成長する、京都精華大学ならではの新しい大学のあり方を追求します。

国立印刷局からのコメント

国立印刷局は、日本銀行券の製造をはじめ、官報、パスポートなど国民生活に密着した製品を製造している組織です。当法人は、明治4年(1871年)に大蔵省紙幣司として創設され、国民の皆様からの「信頼」に支えられ、令和3年に創立150年を迎えました。国立印刷局には、「工芸官」と呼ばれる専門職員が在籍しており、国民経済に不可欠なインフラストラクチャーである日本銀行券やパスポート等のデザインや原版製造は、「工芸官」が担っております。
 国立印刷局では、令和4年度から国内の芸術系・美術系大学の学生を対象として、工芸官の高い技術と細密な彫刻を次世代に伝え継承すること、また、日本銀行券に付与している偽造防止技術を広く広報する目的として、特別講義を開始しました。令和4年度には2大学、令和5年度には6大学、令和6年度においては4大学と1専門学校で開催し、美術や芸術を学ぶ学生のキャリアプランの可能性と選択肢を提供する機会として実施しております。
 
国立印刷局が製造する日本銀行券などの原版作製では、現在でも工芸官による手仕事が中核をなしており、ビュランという金属の細密彫刻に適した専用の彫刻刀が用いられます。このビュランを使いこなすには熟練を要し、長い年月と根気が必要とされます。この講義は、国立印刷局の工芸官がどの様に緻密な画線を彫り進めているかを知ることができます。
このような取組は、日本銀行券に対する国民の信頼を維持するために必要な情報として、日本銀行券に付与している偽造防止技術等を外部に発信するとともに、国立印刷局が長年培ってきた工芸官の高い技術を国民の皆様に知って頂くことを目的とした、国立印刷局の広報活動の一環でもあります。

取材申込方法

京都精華大学への取材を希望される場合
 申込フォームから事前にお申し込みください。
 締切:12月1日(月)14:00まで
国立印刷局への取材を希望される場合
 申込フォームから事前にお申し込みください。
 「取材申請書」、「取材内容・質問事項」を明記の上、ご提出をお願いします。
 締切:11月28日(金)16:00まで
*工芸官の顔の撮影は禁止となっております。また、氏名等も公表できませんので予めご了承願います。
*工芸官の習作品の撮影は禁止となっておりますので、予めご了承願います。
*特別講義の進行を中断するような取材撮影は、ご遠慮ください。
 
・事前申し込み日を過ぎた後の取材はお受けできませんので、ご理解をお願いします。
・取材を申し込まれた方に、集合場所等や連絡事項をお伝えします。
・特別講義における申し込み各社に対して、国立印刷局広報官室より事前レク(資料配布あり)を行いますので、予めご承知おき願います。

お問い合わせ先 CONTACT

京都精華大学 広報グループ

〒606-8588 京都市左京区岩倉木野町137
Tel:075-702-5197
Fax:075-702-5352
E-mail:kouhou@kyoto-seika.ac.jp

※取材いただく際は、事前に広報グループまでご連絡ください。

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