受賞・出版等

人文学研究科 修了生の智本光隆さんによる著書『猫絵の姫君 -戊辰太平記-』が出版

大学院人文学研究科人文学専攻の修了生で、小説家の智本光隆さんによる著書『猫絵の姫君 -戊辰太平記-』が出版されます。
 
智本さんは、2001年に本学人文学部人文学科を卒業し、2003年に大学院人文学研究科を修了。その後、南北朝時代を舞台にした『風花』で「第14回 歴史群像大賞」(2008年)優秀賞を受賞し、『関ヶ原群雄伝』(2010年/歴史群像新書)で小説家としてデビューしました。戦国時代を舞台とした架空戦記小説の分野を中心に執筆活動を続けている歴史作家です。
本書は、明治政府の重鎮・井上馨の妻となる岩松武子を主人公とした歴史小説で、創作も交えながら話が展開されていきます。小栗忠順や渋沢栄一、岩倉具定、土方歳三らと関わりながら幕末維新を駆け抜ける武子は、やがて「鹿鳴館の華」と言われるまでに成長を遂げます。
ぜひお手に取ってお読みください。

 
著者からのコメント
京都精華大に在学していたもう遠い昔のお話ですが……卒業論文に選んだのが、私の郷土群馬県の名将・新田義貞でした。その子孫の岩松(井上)武子を知ったのもその時です。古い武家の名門に生まれ育ちながら、明治の外交舞台で華やかに舞った、一見かけ離れたふたつの世界に生きた女性に、自然と興味を惹かれました。
歴史作家となり10年余り……最後のカードを切るつもりで書いたのが『猫絵の姫君』でした。幕末の領主と民との絆、時代に翻弄される古い名門の挫折、華やかな明治の現実、武子の秘めた恋、「猫絵」がつないだ小栗忠順、渋沢栄一、土方歳三との交流、別離、そして生涯のパートナーとなる井上馨との出会い。
まだまだ書くことが、書きたいことはある!と、執筆中はそう思うことばかりでした。武家の姫としてサムライの時代の終焉を見届け、明治日本で「鹿鳴館の華」と呼ばれた武子の弱さと強さ、そして覚悟と矜持。少しでも皆様にお伝えできれば幸いです。

著書情報

書籍名:『猫絵の姫君 -戊辰太平記-』
著者:智本光隆(人文学部人文学科 卒業 / 大学院人文学研究科人文学専攻 修了)
出版社:郁朋社
発売日:2022年8月29日

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