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京都精華大学「京都の伝統産業演習」講座を開催 17の伝統美術・工芸の工房で2週間の実習を実施

京都精華大学(所在地:京都市左京区、学長:ウスビ・サコ)では、このたび、文部科学省私立大学研究ブランディング事業の一環として、京都の伝統美術・工芸の工房で夏期に2週間の実習を行う「京都の伝統産業演習」講座を開講いたします。本講座は1979年に開講し、今年で40年目を迎えます。現在までに約3,500名以上が受講。この講座をきっかけに多くの卒業生が伝統美術・工芸に携わっています。本年度は30名が受講。海外からの留学生にも人気の講座です。
 
京都精華大学では本講座をはじめ、歴史的に蓄積された文化とその環境に直接触れる体験を通じて、伝統工芸や各産業への興味と理解を深めるとともに、国内外で創造的発展に貢献できる人材の育成をめざしています。

「京都の伝統産業演習」実習協力先 例

株式会社千總 室町時代に法衣装束商として創業。460年続く企業で「京友禅」の染織を学びます。
有限会社藤三郎紐 滋賀県大津市で、慶応三年より130年余り組紐作りに携わってきた企業で、草木染組紐制作の技術を学びます。
染司よしおか 日本古来の植物染の技術、植物の花や実、樹皮、根から色を汲み出す技術を学びます。
真葛焼 宮川香斎 江戸時代より続く京都東山の窯元で、伝統的な京焼の技法を網羅する「真葛焼」を学びます。
中川木工芸 比良工房 滋賀県大津市に構える工房で、和木を用いた白木の器制作の技術を学びます。
株式会社川人象嵌 鉄生地に布目状の溝を刻んだ特殊鋼板に、純金銀を嵌入する京都伝統の手工芸「京象嵌(金工布目象嵌)」を学びます。
株式会社森本錺金具製作所 約140年にわたり錺金具制作を行ってきた工房でその精微な錺金具制作技術を学びます。
株式会社さわの道玄 漆塗・膠丹塗・膠彩色といった古来の技法による、文化財建造物装飾の修理を学びます。
株式会社岡墨光堂 絵画・書跡分野における国宝・重要文化財等の保存修理技術を学びます。
植治 小川治兵衞 250年以上にわたり培われた京都造園の作庭技術を学びます。
株式会社松榮堂 300年前の創業以来、香づくりに取り組んできた企業で、茶の湯の席で用いる香木や練香など、香づくりの技術を学びます。
株式会社開化堂 日本で一番古い歴史をもつ手作り茶筒の老舗で、鑵本来の美しさを活かした茶筒制作技術を学びます。

その他、綴織や手漉きの和紙づくり、陶磁器、漆工芸など、伝統美術・工芸に携わる工房5箇所で実習を予定しています。

■留学生の実習参加
京都精華大学では548名の留学生(全学生の20%)が在籍し、芸術・マンガ等多様な表現を学んでいます。留学生にも京都の伝統ある美術・工芸に触れる機会を多く提供し、伝統工芸や各産業への興味や理解を育てています。本年度は同講座に中国出身の留学生が1名参加する予定です。
本実習の参加に伴って、留学生を対象とした「実習の手引き」を作成しました。実習期間中に自然災害が発生した場合など、様々な対応事例を記しています。
 
■京都精華大学の伝統産業カリキュラムの詳細はこちらをご確認ください。

お問い合わせ先 CONTACT

京都精華大学 広報グループ

〒606-8588 京都市左京区岩倉木野町137
Tel:075-702-5197
Fax:075-702-5352
E-mail:kouhou@kyoto-seika.ac.jp

※取材いただく際は、事前に広報グループまでご連絡ください。

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