社会連携

人間環境デザインプログラムが国際ワークショップ「森林—持続可能な未来に向けての視点交換」を主催。フランスと繋いだオンライントークやフィールドワークで森林環境の保護について体験的に学習しました

京都精華大学人間環境デザインプログラムが主催し、京都大学やフランスの各種機関と連携した国際ワークショップ「森林—持続可能な未来に向けての視点交換」が7月3日に行われました。
本イベントは、フランスで行われている自然環境について考えるフェスティバル「ニュイ・デ・フォレ祭」と連携し、環境と人間の多様性について意識を高めることを目的に行われたものです。

人間環境デザインプログラムの1年生は、フランス・パリと繋いだオンライントークセッションを視聴して、生物多様性の保全や保護のためにフランスが行っている取り組みについて理解を深めました。その後は、京都大学フィールド科学教育研究センターの教員や学生たちとともに、800種以上の樹木を生育する京都大学の樹木園「上賀茂試験地」を歩いて、メタセコイアなどの貴重な樹種の観察を行いました。
さらに、フランス国立極東学院、パリ・ラ・ヴィレット国立高等建築学校の教員ブノワ・ジャケ氏から、北山杉の特性と林業技術の発展について説明を聞きました。北山杉の栽培や伐採、加工といった林業は、古くから京都・中川町で営まれてきたもので、茶室などの歴史的建造物に使用されるなど400年以上にわたる歴史をもっています。京都で130年以上北山杉の生産に携わってきた家系の林業家の方からもお話しを聞き、人々の暮らしと森林の関連について理解を深めました。
さらに当日は、京都精華大学メディア表現学部教員アティカス・シムズも参加し、森林の三次元スキャンワークショップを実施。自ら撮影した森林写真のデータを用いた写真測量や、3次元モデリングの生成に挑戦しました。

学生たちは、1日を通じて生物保護、植林、林業と様々な視点から森林について知見を深め、これからの人間社会と森林の関係がどうあるべきか思考する契機となりました。

実施概要

国際ワークショップ「森林—持続可能な未来に向けての視点交換」

主催:京都精華大学人間環境デザインプログラム
共催:京都大学フィールド科学教育研究センター、ニュイ・デ・フォレ(フランス)、フランス国立極東学院、パリ・ラ・ヴィレット国立高等建築学校、アンスティチュ・フランセ関西
日時:2021年7月3日(土)
時間:15:00~17:30、8:00~10:30
場所:上賀茂試験地
言語:英語
※本イベントの開催を記念して、ウスビ・サコ学長が上賀茂試験地内の温室に、アフリカ・サハラ地域に自生する植物「アデニウム・オベスム」の苗木を植樹しました。

京都精華大学人間環境デザインプログラム

京都精華大学人間環境デザインプログラムは、2021年4月に開設した新しい専攻(学位横断型プログラム)です。
1学年は16名の少人数制で、人間の生きる環境を世界中のあらゆる文化から学びます。国際文化学部と建築学科を中心に、芸術、デザイン、マンガも含めたすべての学部の領域を横断して学修することが可能です。
学びの拠点はキャンパスだけでなく国内外の各地。体験を通じた学修を重ね、持続可能な建物やまちづくり、コミュニティのあり方を提案できる人を育てることをめざしています。

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