芸術学部3年生の学生有志によるグループ展「具□抽○」が、本学キャンパスのギャラリーTerra-Sで開催

芸術学部3年生の学生有志5名によるグループ展「具□抽○」が、本学キャンパスのギャラリーTerra-Sで開催されます。

本展は、「問い」を深く掘り下げることを目的とし、作品だけでなく作品と作者という二つの存在をきっかけに生まれる考えを大切にしています。制作過程における時間の流れや、鑑賞者の想像力が、作品と作者の間に同時に共存することで、展示空間に新たな視点が生まれると考えます。また、具象と抽象という表現形式の違いを超え、両者が同じ場で共存する可能性を探ります。何を具象として捉え、何を抽象とするのか。さらに、何が具象となり、何が抽象となるのか。来場者のみなさまとともに思考を深め、議論の入口となる展示をめざします。お近くにお越しの際はぜひご覧ください。

日程

2026年1月9日（金）～ 1月17日（土）
休場日　1月11日（日）・12日（月・祝）
時間

11:00～18:00
会場

京都精華大学ギャラリーTerra-S
〒606-8588　京都市左京区岩倉木野町137　京都精華大学明窓館3階
出演・出展者

[芸術学部 3年]
林田花菜、細井晴太、堀晴歌、山中優奈、山本良太

主催：具口抽〇実行委員
予約

不要
料金

無料

第2会場

会場：京都精華大学　対峰館ドラフトギャラリー

会期：2026年1月5日（月）～1月14日（水）

《モルモット》2025年岩絵具、⽔⼲絵具、墨、膠、⾼知⿇紙 220×273mm（F3号）

林田花菜｜Hayashida Hana
2004年、京都府生まれ。
日本画では写生をする時問を大切にする。その時の現場で感じた気持ちゃ、生き物達の表情を残したくて作品を制作している。本紙制作の際に使用する粗い岩絵具は、私が感じている生き物達の質感に似ている。質感や細部を描くことで、その時が思い返せるような、記録するようなつもりで描いている。
《線シリーズ》（部分）2025年パネルに⾊鉛筆 2370×1165mm

山中優奈｜Yamanaka Yuna
2004年、兵庫県生まれ。
画面に浮かぶ「過去」と「今」という時間感覚の中で、自らの内面へと深く分け入り、感性と思考のあり方を探求している。また、支持体やメディウムが持つ物質的特性を理解し、それらを積極的に活用することで、絵画における新たな可能性の開拓を試みている。モチーフと独自の表現技法を一体化させることで、強いメッセージ性を生み出すことを目指している。
《春のモデル》2025年樹脂 1630×630×830mm

細井晴太｜Hosoi Haruta
2004年、京都府生まれ。
主に水粘土を用いた具象彫刻を行う。粘土の多様な動きから形成される影の表情に惹かれ、生物をモチーフに物体の瞬間的な情景を彫刻する。モデルの観察から骨格、表情、特徴など様々な要素を同次元に生み出す中で、似るとは何か、何を具象とするのか、について研究を続ける。そこから作品含む空問全体から、表面的ルックスを超えた内面的な美の表現について制作を通して思考する。
《ベランダの隅》(シリーズ「晩春煮込み」から)2025年2⽉キャンバスに油彩 970×1303mm（F60号）

山本良太｜Yamamoto Ryota
2004年、愛媛県生まれ。
主に油彩を用いた写実技法で描く。モチーフとなる日常の断片的な風景には、明快さよりも、言葉では表すことのできない孤独感や疎外感を強く感じる。自分や、他人を描くことで、その深く暗い感情は一種の共鳴となり、時には、暗闇を照らす灯火となってあたたかさを与えてくれる。「余白」という感覚的な表現から、感情の音頭や、気配を伝えることを目指す。
《　　　　》2025年岩絵具、⽔⼲絵具、ボールペン、膠、⾼知⿇紙 1303×970mm（F60号）

堀晴歌｜Hori Haruka
2004年、大阪府生まれ。
私は自分自身の感情を第三者目線で見たいという動機で自らの感情をモチーフに作品を制作する。言葉では言い表せないからこそ、その時々の一瞬の気持ちをモチーフに描く。描いていく間に感情が変わってゆく。ゆえに絵画は自分自身の感情の記録でもある。繊細な岩絵具の物質感が私の感情と交わることで生まれる表現を大切にする。