芸術学部洋画専攻非常勤講師の薬師川千晴による個展「薬師川千晴:ノックノック、境界の扉をノックする。」が、京都市京セラ美術館のザ・トライアングルで開催されています。
会場となる「ザ・トライアングル」は、本館のリニューアルオープンに伴い新設された展示スペースです。この空間は、京都にゆかりのある作家を中心に、新進気鋭のアーティストを支援し、来館者が気軽に現代美術に触れられる場を目指しています。
薬師川千晴は、「対」という関係性をテーマに掲げ、独自の抽象絵画を展開する作家です。代表作の「rub」シリーズでは、右手と左手に直接絵具をつけて描かれた痕跡が、2色や4色の色面として表現されています。それらの色面は、時に互いの領域を侵食し合うように、1つの平面上に並置されます。また、「knock」シリーズでは、画面の向こう側にいる目に見えない相手へ合図を送るかのように、絵具を付けた手で画面をノックすることで制作が行われます。このように、作品ごとに多様な表現手法を用いながら、精力的な創作活動を続けています。
本展覧会では、「knock」シリーズを中心に、過去最大規模の新作群を展示しています。平安神宮の大鳥居と向かい合うかのように構成された会場では、本朱顔料を用いて「朱」という色彩が持つ独自の場を創出し、その場に祈るようにノックを重ねた作品が展示されています。薬師川千晴が生み出す世界観を体感できるまたとない機会です。ぜひ足をお運びください。
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日程
2025年9月9日(火)~11月16日(日)
※休館日:月曜日(祝日の場合は開館) -
時間
10:00~18:00
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会場
〒606-8344 京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124 -
出演・出展者
薬師川千晴(芸術学部洋画専攻非常勤講師 / 大学院芸術研究科博士前期課程 修了)
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予約
不要
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料金
無料
関連イベント
対談 星野太×薬師川千晴
美学研究者の星野太氏をゲストに迎え、ザ・トライアングル出展作家の薬師川千晴との対談を行います。
今回の展覧会を糸口に、畏怖の念を呼び起こす美学的概念「崇高」について考えます。絵画と哲学の視点が交差するひとときをぜひご体験ください。
開催日程:2025年10月5日(日)
開催時間:14:00~15:30(受付開始13:30)
開催時間:14:00~15:30(受付開始13:30)
会場:談話室(本館2階)
料金:無料
定員:20名
申し込み:要(受付期間:9月16日(火)12:00~10月4日(土)23時59分)
申し込み:要(受付期間:9月16日(火)12:00~10月4日(土)23時59分)
今回の出展作を中心に、薬師川千晴がアーティストトークを行います。
進行は、本展キュレーターの山本麻友美(京都芸術センター副館長/チーフプログラムディレクター)。
開催日程:2025年11月1日(土)
開催時間:14:00 - 15:30(受付開始13:30)
開催時間:14:00 - 15:30(受付開始13:30)
会場:講演室(本館地下1階)
料金:無料
定員:40名
申し込み:不要
申し込み:不要
●薬師川千晴 Instagram(@yakushigawa.chiharu)
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京都精華大学 広報グループ
〒606-8588 京都市左京区岩倉木野町137
Tel:075-702-5197
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E-mail:kouhou@kyoto-seika.ac.jp
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