澤田 昌人 SAWADA Masato

専門分野

人類学 / アフリカ地域研究

所属
  • 国際文化学部 グローバルスタディーズ学科 共通教員
  • 人文学部 総合人文学科 社会専攻
  • 大学院 人文学研究科

経歴・業績

京都大学理学研究科博士後期課程修了。理学博士。山口大学教育学部講師を経て、本学に赴任。
大学の卒業研究で京都北山の山中に散在するさまざまな「カミさま」を調査、大学院時代は研究テーマを探して東北地方の僻地、南西諸島の孤島を巡り、紀伊半島南部におけるニホンミツバチの養蜂に出会った。修士論文は「ヒト−ハチ関係の諸類型:ニホンミツバチの伝統的養蜂」。養蜂の調査中、自然と人との超自然的な繋がりを見聞きし興味を抱いた。その後、アフリカ熱帯雨林に住む狩猟採集民、農耕民の世界観の研究に取り組んだ。コンゴ民主共和国で、勃発した戦争から避難したことを契機に中部アフリカの現代史に関する研究も行っている。「世界観の植民地化と人類学——コンゴ民主共和国、ムブティ・ピグミーにおける創造神と死者」、「コンゴ戦争の和平交渉における停滞と他国からの政治的影響」などの論文がある。
2022年4月~ 京都精華大学学長。

メッセージ

小説『ティファニーで朝食を』の女主人公は、アフリカの田舎の村での痕跡を最後にゆくえを追えなくなってしまう。22歳のぼくがはじめてアフリカを訪れた時、そういったロマンチックな、エキゾチックな印象も受けたのだが、歴史の激動のなかで、力の限りを尽くして生きていく同世代の若者のたくましさに感銘を受けたのだった。遠くへ旅することは、自分をまるごと揺さぶられる経験をすることだ。今ここに居続けても自分を変える経験をすることもできるだろうが、危険なほど揺さぶられる経験にはならないだろう。毎日の生活に退屈を感じはじめたら、自分にうんざりし始めたら、生活と自分を置き去りにするほどの遠くに行ってみないか。

作品・著書・研究活動など