人文学部が育てる人間

京都精華大学の人間学部が目指すのは
自分たちで社会をつくる人間を育てること。

sacko

人文学部
ウスビ・サコ学部長
アフリカ・マリ共和国出身。中国・北京語言大学、南京東南大学を経て来日。京都大学大学院工学研究科博士課程修了。工学博士。専門は居住空間や建築計画など。20年以上、京都在住。著書に「知のリテラシー・文化」。

 

社会が方向性を見失う時代に
求められるのは「人文学」

日本は経済的に豊かですが、はたして幸福な国でしょうか。
今の日本は、地域共同体のきずなは希薄化し、人々のコミュニケーション能力は低下。誰もが自信を持てず、社会は進むべき方向性を見失っているように見えます。こういう時代にこそ求められるのが「個人とは何か」「社会はどうあるべきか」を総合的に探究する「人文学」です。
社会を外から変えるのは至難です。今の日本が必ずしも幸福でないなら、社会の構成員が内発的に変えていかなければなりません。これからの時代が求めているのは、“ソーシャルイノベーター”。社会を内側から刺激し、より良い方向にリードする人たちです。私たちが目標とするのは、このソーシャルイノベーターを人文学部から生み出すことです。

社会とつながる方法も学ぶ
人文学部の新しいカリキュラム

本学の人文学部は、開設以来25年間、学問領域にとらわれない「学際主義」「国際主義」「体験主義」を貫いてきました。今回のカリキュラム刷新では、その学びの上に社会とつながる新たな方法論を取り入れ、人文学の原点に立ち返って再構成。文学、歴史、社会などの専門知識を深めることと並行して、学生が社会に関心を向けていろんな人と協調する力を高めます。
まず2年次の「ソーシャルデザイン・プログラム」で目を向けるのは“身近な社会”。暮らしの課題を発見・解決する方法を学び、文系の専門知識を社会にいかす基礎をつちかいます。そして、学びの核となる3年次のフィールド・プログラムは大学の外で実施。半年間を見知らぬ土地で暮らし、自分の常識が通じないショックを重ねながら、違う自分、違う価値観に出会ってもらいます。
異文化に身を置くと必ず何かが変わります。私自身、建築とコミュニティーが専門で、世界約30か国を訪れましたが、毎回、新たな発見があります。日本に住む前と今では、同じアフリカの作品でも見方が変わったり、一見専門分野と関係ない体験が、どこかでつながって専門に生きたりするものです。

自分を変える力が
社会を変える力になる

大学は学問を深める場であると同時に、社会に出る前の最後の人間教育の場でもあるはず。自分を知ってはじめて「他者とは何か」「社会とは何か」という視点も生まれます。私たちは、学生をあの手この手で刺激して、自分と向き合うチャンスを与え、多様な選択肢に気付かせる責務があると考えています。そして、学生はもっと社会に関心を持ち、幅広い教養と、いろんな人と協調できる力を身に付けるべきです。
専門性をうたう大学は多いけれど、自分を変える力をプログラムしている大学は少ないでしょう。人文学は人間を対象とする学問、すべての学問領域に通じています。大学時代に自分と向き合い、よりよい社会を探究しようと思う人は、精華の人文学部で、ぜひいっしょに学びましょう。


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