ストーリーマンガは、日本が世界に誇るエンタテインメントのひとつ。精華のストーリーマンガコースは、そのつくり手になる最短ルート。プロのマンガ家でもある教員たちに、読者の心をつかむ表現を学び、マンガの作画技術を鍛えていきます。マンガ家として生きていくために欠かせない技術と社会性を身につけ、オリジナリティあふれるストーリーマンガの描き手になることをめざします。
少女マンガの第一人者である竹宮惠子、独創的なテーマでコミック界に新風を吹き込んださそうあきら、SFマンガの可能性を切りひらいてきた板橋しゅうほうなど、教員はそうそうたる顔ぶれ。3年次には、実際にマンガ家のアシスタントとなり制作を手伝う実習もあります。プロの仕事場の緊張感と厳しさを実感し、表現者としての自覚を高めます。業界での注目度も高く、マンガ雑誌の編集者が作品を発掘しに大学へと足を運んでいます。
プロをめざすには、作画能力はもちろんのこと、人を惹きつけるテーマとキャラクター設定、計算されたコマ割りとストーリー展開が欠かせません。そのため、ストーリーづくりとストーリーを展開させるための方法論を身につける「脚本実習」など、作画以外の授業も徹底しています。さらに、マンガの要素を取り入れたイラストレーションなどマンガを基盤としたあらゆる表現方法を学び、柔軟で創造的なマンガ発想力を豊かにします。
プロになるための実践的なプログラムがそろうストーリーマンガコース。企業や自治体の発注による企画マンガの制作では、取材から構成、制作、納品までを体験します。また、商業誌への投稿を目的とした作品に取り組む授業では、ペン入れ前に担当教員が何度もネーム(絵コンテ)をチェックし、ていねいにアドバイスします。実践的な授業を通して、在学中に新人賞を受賞し、デビューのチャンスをつかむ学生も少なくありません。

「描きたいキャラクターが思い浮かんで」国際マンガ展への出品のため描き下ろ したシリーズの一作。イラストやキャラクターはずっと描いていましたが、ストーリーのある作品を描いたのは精華に入ってからです。ぼくの場合、こんなシーンやキャラを描きたいという絵がまずあって、そこから話を考えていきますね。でも、友達とつくっていたWebサイトなどには公開していましたが、3年までほとんど投稿したことがなかったんです。チャンスをくれたのは、板橋しゅうほう先生でした。出版社を紹介され、マンガを持ち込んだところ、その作品が評価され、小学館の新人コミック大賞をいただきました。世界中をマジックで笑顔にする『微笑みの奇術師』という作品です。大事なのは自分の才能を見限らないこと。ぼくはこの4年間でペンを走らせた量だけは自信がある。それから鼓舞し合える友人や先生の存在。ここにはマンガ家をめざす仲間がたくさんいるので、必ず出会いがありますよ。
山地英功 4年生 大阪府 履正社豊中高等学校出身
Windowsルーム、Macルームともに40台のPCが備わるPCルーム。DTPやCG、2次元アニメーション制作などに活用できる。
全ての実習室にプロジェクターが設置しており、講義形式の授業にも対応。また、作品をみせあったり交流しやすい設計になっている。
プロ志向の学生が多いコースだが、マンガを描く画力やユニークな発想力、幅広い知識は、研究者や評論家のほか、マンガ以外の分野でも活かすことができる。
在学中にデビューする人、アシスタントとして実力をみがく人などさまざま。マンガ教育のさきがけとなった精華は、業界から熱い注目を浴びています。
マンガというジャンルの広がりから、玩具メーカーやゲーム会社でのキャラクターや商品の開発、テレビやCMの企画・制作などの仕事も選択肢のひとつです。
映像制作会社、テーマパークやイベントのプランナーなど、さまざまなコンテンツを扱う企業が、マンガ的なセンスや発想力をもつ人材を求めています。