人文学部で取り組む、3つの学び

人間がつくり出したものすべてを見つめ、人間とは何か、幸福とは何かを考える──。
この深遠な、果てしない問いへの答えを、京都精華大学の人文学部は3つの視点から探ります。
あらゆる表現や作品、人間行動から読み解く「文化」を研究する視点。
私たちの生きている時代や環境に目を向ける「社会」を考察する視点。
より内面に分け入り、人間形成の根源に迫る「人間」を追究する視点。
この3つの視点から、新しい価値観や生き方を創造していくために、大切なキーワードがあります。
ひとつは「現場」。研究対象とする社会や地域、生活のなかに積極的に飛び込んでゆき、直接体験すること。
もうひとつは「実践」。研究を通じて得た知識や技術、問題解決の方法を社会に提言し、働きかけていくこと。
それが、精華のめざす人文学です。

人文学部こそが
現代社会の抱える問題を
解決できる。

堤 邦彦(人文学部 学部長/専門は説話伝承史、怪異研究)

堤 邦彦|人文学部 学部長(写真)

人文学といってもなじみがなく、わかりにくいかもしれません。人文主義というのは、ルネサンスの時代にさかのぼる古い言葉です。その研究対象は、人間がつくり出したものすべてに及びます。文学、芸術、哲学、科学などを複眼的にみすえる方法によって、人間や社会を考えていこうとする学問です。世界はひとつの価値観だけではとらえきれない。そんな考え方が根底にあります。
現代ほど人文学的な視点が求められる時代はありません。東日本大震災では「想定外」という言葉を頻繁にききました。あらゆる価値観が変化を迫られ、人間にとってほんとうの豊かさとは何なのか、ということが問いなおされているのです。自然科学や経済学、社会学といった既存の学問の枠組みや従来の技術では解決できない問題が生まれてきていることは明らかです。「想定外」といわずに物事の本質をあばき出すカギが人文学にはあるのです。 人文学の目的は、わたしたちの文化や価値観がどのようにつくられ、どうやって広がってきたのか、社会のなりたちや歴史、他の文化との関わりを意識しながら読みとくこと。そして、新しい価値観を創造し、社会に提案していくことです。人間とは何か、幸福とは何かを追求する学問といってもいいでしょう。もちろん、簡単に答えは出ません。常に、現場を歩き、人とコミュニケーションを重ねながら、答えのない問いを考えつづけることが問題解決能力をやしなうのです。精華の人文学部は、新しい価値観のもとに行動し、社会を変えていける人を育てます。

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