柳沢 菜々先生インタビュー

2015/12/25

 
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Q.歴史を学ぶ人たちに一番伝えたいことは?

A.「自分と同じような人が生きていた」ことを感じてほしいです。

古代の人々も、好きなものや嫌いなもの、日々悩むことがあり、遊んだり楽しんだりして生きていたという意味では、私たちと何ら変わりありません。

制度のしくみ、権力者の名前、そして年号など…。高校までの日本史は「覚えなければいけない」ことが多かったと思います。大学では、千年以上の時を隔てた時代に「人が生きていた」ことをリアルに感じてほしいですね。

また、歴史はひとつのストーリーとして読むこともできます。史実とはいえ、自分とは離れた時間・場所で起きたできごとのなかに、「自分が入っていったらどうなるだろう?」と想像するのも楽しいと思います。ロールプレイングゲームの世界で、プレイヤーを動かすようなイメージですね。

あるいは、「奈良時代で就職活動をするなら、どの役所に勤めてみたいか?」という想定で、資料を読んでみるのも面白いと思います。それぞれの役所の仕事内容、昇進はできるのか、給料はどうなのか…。“企業研究”をするようにして、歴史の世界に入っていくことだってできますから。

歴史の世界への入り口は、無数にあると言っても過言ではありません。自分なりの方法で入り口を見つけてほしいと思います。

 
 
 
prof
柳沢菜々(YANAGISAWA Nana)
1985年生まれ、長野県出身。2014年大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。論文に「古代の園と供御蔬菜供給」「律令国家の山野支配と家産―「林」を手 がかりとして―」「令制官田の特質―八世紀に おける天皇の家産をめぐって―」など。
 
 

 
 

 

 
 
 

 


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