中島勝住先生インタビュー

2015/04/03

 
中島勝住04

Q.社会にとって、学校という文化はどんな意味がありますか?

A.「学校は地域社会が存続していくための重要なインフラの一つです」

学校は、学校教育法という法律を背景にして教育制度として存在しています。だからこそ、制度の側は自由自在に学校を作り替えてしまいます。「生徒の数が減ったから」「小規模な学校はムダだから」という発想で学校を減らしてしまう。それは、学校が制度だからなんですね。
 
ところが、学校を文化として捉えると、制度の都合で学校を廃校にしたり、統合するというのは乱暴な話です。たとえば、多くの京都の小学校は、明治初期に町衆たちがお金を出し合って作ったという歴史があります。また、地域に100年以上存在する学校では、学校を中心にして地域の行事も行われているわけです。
 
そこに文化が生成しているという事実がある以上、簡単に統廃合していいのだろうか?というのもまた学校文化論の考え方。近年は、学校の統廃合と少子高齢化地域の存続についての共同研究も行っています。
 
現実的に、学校を廃校にするとその地域には子どもがいなくなり、高齢者ばかりになっていつの間にかコミュニティが消滅してしまうこともあります。過疎地であれば、本当に地図上から村や町が消えるきっかけにもなります。そういう意味で、病院や公共交通と同じく、学校は地域社会を存続させる重要なインフラの一つなのです。
 
 

京都府南山城村旧田山小学校の廊下と椅子

京都府南山城村旧田山小学校の廊下と椅子

 
 
 
 

 
 


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