中島勝住先生インタビュー

2015/04/03

中島勝住02

Q.なぜ、今の研究テーマを選んだのですか?

A.「学校に対する不信感が強かったからこそ、理解しようとしたのです」

僕が高校生だった頃は70年安保の時代。世の中には「大学に行ってもしかたがない」というメッセージがあふれていました。僕もその影響を受けて、大学に対する不信感を強烈に持っていたんです。ところが、京都の大学は面白そうに見えたので京都大学へ入学。大学院にも進学をして、中国の少数民族の教育を研究し、博士課程ではマイノリティ研究へとテーマが広がりました。
 
マイノリティ研究に取り組むうちに気がついたのは、学校教育はマイノリティを排除する装置なのだということ。たとえば教室内で、教師が生徒に暴力を振るうことを「体罰」と言います。ところが、いじめを受けた子どもが死ぬ思いで教師に反撃をしたら「校内暴力」と呼ばれます。このネーミングの不均衡さに表れている、制度が持つ暴力性と排他性にものすごく関心を持ったのです。
 
また、オーストリアの哲学者 イヴァン・イリイチの“Deschooling Society”(1971、『脱学校の社会』1977、東京創元社)を読み、近代産業化社会における制度化された教育が必然的に持つ「差別性」にも関心を抱くようになりました。
 
そこで、「学校では何が起きているのか」を考えたいと思うようになり、やがて学校文化論というテーマに至ったのだと思います。
 
 

オーストラリア・メルボルン・マクラウド小学校複式クラス風景

オーストラリア・メルボルン・マクラウド小学校複式クラス風景

 
 
 
 

 
 


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