堤 邦彦先生インタビュー

2015/03/20

堤 邦彦02

Q.京都精華大学で文学を研究するようになって何が変わりましたか?

A.さまざまな学問領域から刺激を受けて研究の幅が広がりました。

もともと僕は、古典国文学の研究者になるつもりでした。大学院生のときも、国文学研究資料館で古い文字を解読するアルバイトをしていたんです。ところがそこの教授だった松田修先生は当時の京都精華大学学長の友人。「うちの大学の教員によい人はいないか」と電話があったとき、なぜか僕に白羽の矢を立ててしまったんです。
 
でも、この大学には本当に面白い先生たちがいてずいぶん影響を受けました。着任当時の同僚だったのは、ボブ・ディランの訳詞を手がけていた片桐ユヅルさんや、英文学を研究していた鶴見貞子さん。片桐さんがボブ・ディランをアメリカ文学として研究しているのを知って「歌われる文学」に興味を持ち、また鶴見さんが研究する中世イギリスの吟遊詩人のことを知って「音声化された物語」という視点を持つようになりました。
 
学生の頃は、ひたすら本を読んで、作品の執筆背景や作家の資質を研究していました。だから、絵や音声で伝えられる文学があるという視点を持っていなかったんですね。京都精華大学に来て、映画や音楽、絵画などさまざまな領域から文学を見るようになり、研究の幅が広がりました。
 

階段ライブ

堤先生が学生たちと取り組む怪談ライブ講演「百物語の館」。古典や江戸時代の怪談、芝居などの歴史を調査し、台本、空間演出、音響などを制作。伝統的な「百物語」の舞台を現代に蘇らせている。(京都国際マンガミュージアムにて)
  
 
 
 


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