学びのポイント

  • 洋画コースでは、描画の基礎や油彩の古典技法をはじめ、さまざまな美術表現を学びながら、描くことの意味について考えていきます。描く対象に向き合いながら、みている対象と自分との関係性を深く掘り下げ、自分を取り巻く世界へのまなざしを新たにするところから、絵画表現を試みます。
    絵画とは、自分と世界との関係をみつめなおすきっかけを与えてくれるもの。そして、絵を描くということは、個人を超えた人間の生きかた、ひいては世界の姿を追求することです。描くことで身につけた確かな思想や価値観は、あなたが人生において直面する課題や困難を乗り越えていく力となるはずです。

4年間の学び

  • 洋画1年次
    • 1年次●
    • 土や石から自分の手で絵具をつくる。
  • 手を動かしてつくること、目の前にあるものを描くことを通して、ものごとの本質をとらえる力をやしないながら、油彩などの絵画技法を身につけます。最初に取り組む「イーゼルづくり」と「絵具づくり」では、描くための道具や材料の成り立ちを知るとともに、絵を描く以前にある、ものをつくる喜びを体感します。ヌードデッサンでは、人体の描き方を学びながらデッサンの基礎を習得。また、みることと感じることを重視した絵画制作にも取り組みます。たとえば、1日かけてひとつの場所に座り、描く。時間とともにうつろう風景に身を置き、身体全体で感じながら描くことで、対象の本質をみいだす力をやしないます。

1年次で身につく力

●自然、人体、静物など、それぞれの対象の本質をとらえて描き分ける力。
●油彩を中心とした絵画の基礎的な技術。

  • 洋画2年次
    • 2年次●
    • 美術史を学び、多様な表現に挑戦する。
  • 2年次では、20世紀を中心とした近現代美術史を学びながら絵画以外の表現にも挑戦することで、 描くことの意味を考え、表現の幅を広げます。たとえば、具体的なものを描かない抽象絵画がなぜ誕生したのか。その背景を調査することで美術史的な意味を知るとともに、実際に描いてみることで理解を深め、その精神性に迫ります。また、レディメイド(既製品を使った芸術作品)の手法を取り上げ、つくらないことも表現方法のひとつであることを学びます。そのほかにも、立体作品、パフォーマンス、映像、写真などにも挑戦。既成概念にとらわれない自由な発想力を身につけます。進級制作では、各自のテーマで80号程度の絵画作品や立体・映像作品を制作します。

2年次で身につく力

●近代美術史にふれ、視野を広げる。 ●絵画以外の表現を積極的に試みる力。
●描くことについて理解を深める。

  • 洋画3年次
    • 3年次●
    • 自分の表現を客観的に見つめる。
  • 3年次は、自分のテーマや表現を選び取っていく時期。描くことの意味をさらにつき詰め、オリジナルな表現をめざして作品制作に取り組みます。自分の表現の課題や弱点を文章にまとめることで、作品を展開させるために必要なことは何かを考え、計画的に制作に取り組む習慣をつけます。じっくりと制作に向かい合う一方、文化や思想についての勉強会、美術館へのフィールドワークを行う授業では、美術とそのほかの領域との関係性や、展示・発表について学び、自分の作品を客観的にみる力をやしないます。洋画コースがもつ「7-23ギャラリー」の運営をまかされるのもこの学年。自分たちで展覧会の企画・プロデュースを行い、社会に対する発信力を実践的に身につけます。

3年次で身につく力

● 各自の制作テーマと表現を確立する。● 自分の作品を客観的にとらえる力。
● 展覧会を企画して社会に発信する力。

  • 洋画4年次
    • 4年次●
    • 描く意味から生きる意味がみえてくる。
  • 4年次は、8名ほどのゼミに分かれ、担当教員と対話を重ねながら、卒業制作に向けて自分の表現を高めていきます。絵画を通して目の前に存在する対象と向き合うこと、過去のすぐれた美術作品にふれて広がった世界観、教員や仲間との交流による刺激など、これまでの経験すべてが作品に表れます。油彩作品の可能性を追求する人がいる一方で、立体作品や写真、映像、空間全体を使ったインスタレーション作品などに取り組む人もいます。それぞれの作品が物語るのは、一人ひとりが導き出した、描くことの意味の違い。つまり、世界のみかた、生き方の違いです。描きつづけた4年間は、作家として表現活動をつづける糧となり、人生においても大きな支えとなるはずです。

4年次で身につく力

● 個々の世界観を作品として表現する力。● 作品を通じてコミュニケーションする力。
● 作家としての高い意識。

卒業後の進路各学部の進路

描くことを追求する洋画コースでは、オリジナルな表現を確立し、高い評価を受けるアーティストを数多く輩出しています。作家以外でも、幅広い表現力と画力を活かして、ゲームやアニメのクリエイターとして就職する人、教員として美術を教える人、グラフィックデザイナーになる人などがいます。

  • ● 美術作家や、アーティストとして活躍
  • ● ゲームやアニメのクリエイターに
  • ● 中学校・高校で美術を教える教員
  • ● デザイン会社などのデザイナー

取得できる資格

在学中、指定された科目単位を取得すれば、以下の資格を取得することが可能です。
その他、検定・資格取得のための支援講座も用意されています。

  • ●高等学校教諭一種免許状(美術)
  • ●中学校教諭一種免許状 (美術)
  • ●図書館司書
  • ●博物館学芸員
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