学びのポイント

  • 陶芸コースは土と火というシンプルな素材を用い、器や壺のようにわたしたちにとって身近なものから、アートやオブジェまで、多様な作品をつくります。
    頭に描いたイメージを実現させるために、手びねり、ロクロ、タタラなどの成形技法を学び、自分の手でかたちをつくる技術を習得します。いろいろな種類の土にも触れ、色や風合いを決める釉薬を扱う知識も身につけます。
    泥と汗にまみれ、土と火とに格闘するなかから、あなたの想像を超えた美しい色やかたちが生み出されます。

4年間の学び

  • 陶芸1年次
    • 1年次●
    • プロの作家から、一流の技を学ぶ。
  • 手びねり、ロクロ、タタラ(陶板)、石膏技法など、陶芸の基本的な成形方法を習得する1年。各技法に精通した陶芸作家の指導のもと、彼らがもつ一流の技と思想を学び取ります。課題内容は、暮らしの器からオブジェまで広範囲。成形の技術から、素焼き、施釉、本焼きまでの工程を体験し、各技法を活かした作品をつくり上げます。また、技法に関する歴史を学ぶことで、その成り立ちや特性を理解します。たとえば、最初に学ぶ手びねりの授業では、縄文式土器の特異な装飾性について考え、そこに宿る生命力の表現をめざします。このほか、人体のヌードデッサンや、樹脂などの素材を使い立体的な形をつくる授業も。さまざまなアプローチで創作を支える基礎力を身につけます。

1年次で身につく力

● 陶芸の基本的な成形方法を習得し、その歴史的背景や特性も理解する。
● ものづくりの基礎となる造形力。

  • 陶芸2年次
    • 2年次●
    • 難しさとおもしろさは表裏一体。
  • 1年次で学んだ成形方法の応用に加えて、釉薬の扱い方や窯の焼成など、作品制作全般について技術力を高めていきます。釉薬実験室、ガス窯4基、電気窯6基をそろえる充実した環境のもと、何度も作業を繰り返し、制作に取り組みます。とくに焼成は、ちょっとした火加減が作品の出来に大きく影響する工程。失敗することもある反面、思いがけない偶然が生む色合いや、かたちのおもしろさに出会えるのも陶芸の魅力です。また、ガラスや金属など、土以外の素材を熱によって造形する技法を学ぶことで、多様な素材の特性を学びます。学年末には、学外のギャラリーで進級制作展を企画。展示計画や案内状の作成も自分たちで行い、作品発表を視野に入れて制作する意識をつけます。

2年次で身につく力

● 成形方法を応用して作品に展開する力。● 釉薬の知識と扱い方、確かな焼成技術。
● ガラスや金属の基礎的な造形技術。

  • 陶芸3年次
    • 3年次●
    • 陶芸家あこがれの、登り窯に挑戦。
  • 鋳込み技法、大物ロクロ技法、シルクスクリーンの技法を使った上絵絵具の転写など、作品制作の幅を広げる技法を学び、陶芸による自由な表現の手がかりを探ります。また、3年次の一大イベントは、夏休みに精華の学外施設・朽木学舎で行われる「登り窯実習」。登り窯とは、斜面を利用してつくった巨大な窯で、薪を使って焼く古来から伝わる焼成方法。1230℃の高温を保ち、灰をかぶせながら、大量の焼き物を焼いていきます。温度や薪の種類、かぶる灰によって焼き色が変わる、難しくも魅力的な技法です。4泊5日の登り窯実習を通して、炎と空気、そして高温焼成のメカニズムを理解し、その後の制作に活かします。

3年次で身につく力

● 作品を発展させる高度な技法を習得し、各自の表現の軸となる技術を身につける。
● 登り窯実習を通じて陶芸の原点にふれる。

  • 陶芸4年次
    • 4年次●
    • 4年間でつちかった美意識の結晶。
  • 卒業制作に向けて、いままでに身につけた技術や表現力をさらに深めていきます。各自の興味に合わせて、陶磁器に関する技法の変遷を調査したり、新たな表現技法を実験することで、自分の表現にしていくのです。
    手びねりでつくられた優しいフォルムのオブジェ、ロクロで成形したうえに緻密な模様の色化粧をほどこした器、伝統的な釉薬や土のぬくもりを伝える壺、土からつくられたとは思えないほど繊細なアート作品……。卒業制作作品は、まさに十人十色。
    思いどおりにならない土や火と格闘した4年間。そうした時間を積み重ねてこそ、自分の美意識の結晶たる作品をつくり出すことができるのです。

4年次で身につく力

● 新たな技法を実験し、自分の表現とする。
● 身につけた技術と表現力をさらに深め、個々のイメージを作品に具現化する力。

卒業後の進路 各学部の進路

陶芸コースで身につくのは、イメージをかたちにする力。その造形力を活かして、さまざまな分野のメーカーで企画やデザインの仕事にたずさわることができます。また、生活と深く関わる陶磁器は、いつの時代も求められるもの。作家として、あるいは窯元に就職して陶芸をつづける卒業生も多数います。

  • ● 陶芸家や、アーティストとして生きる
  • ● 伝統工芸の工房や窯元の職人
  • ● ジュエリーや雑貨のデザイナー
  • ● 中学校・高校の美術教員

取得できる資格

在学中、指定された科目単位を取得すれば、以下の資格を取得することが可能です。
その他、検定・資格取得のための支援講座も用意されています。

  • ●高等学校教諭一種免許状(美術)
  • ●高等学校教諭一種免許状(工芸)
  • ●中学校教諭一種免許状 (美術)
  • ●図書館司書
  • ●博物館学芸員
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