京都精華大学 教育後援会 Kyoto Seika University Parents Association

2014.12.10

  • 活動報告

2014年度 教育懇談会 開催報告

2014年9月13日の午後、キャンパスのさまざまな会場で、教育懇談会を開催いたしました。教育懇談会は、会員である保護者の皆さまに大学の活動や学生の様子を知っていただく機会として毎年1回開催しております。本年は301名の方に参加いただきました。

最初のプログラムは、全学部の参加者を対象とした、友愛館の多目的ホール・Agora(アゴラ)での講演会です。まず、教育後援会顧問の竹宮学長、続けて渡辺会長より挨拶があり、次に、進路・就職に関する講演会が行われました。本年は、さまざまな分野で活躍する卒業生3名が登壇して、就職活動のエピソードや現在の仕事について熱く語ってくれました。

一人目の登壇者、川瀬紗世さんは、芸術学部版画コースの卒業生です。2014年4月に新卒で大手ダイレクトマーケティング会社の株式会社フェリシモに就職しました。最近メディアクリエイティブ部への所属が決まったばかりで、現在はカタログの編集に従事しているそうです。
在学中は映画制作や全学的なアートプロジェクトなど、とにかく興味のあることには何にでも飛び込んでいったという川瀬さん。ご自身の個性を前面に出した就職活動の思い出や、楽しく充実しているという社会人生活について、勤務先の魅力も紹介しながら、生き生きと語ってくれました。

二人目は、2012年にデザイン学部デジタルクリエイションコースを卒業し、株式会社カプコンでゲームクリエイターとして活躍している一色沙紀さんです。
一色さんは、小学生の頃からゲームクリエイターになるのが夢で、ゲーム会社を目標に据えて大学も選んだそうです。学生時代は一心に絵を描き続けました。上級生の絵の上手さに打ちのめされたり、なかなか内定が得られなかったりと、悩み、苦労しながらも、ついに夢をかなえるまでのストーリーを、実感を込めて語ってくれました。

三人目の登壇者は、2011年に人文学部を卒業した土井京佑さんです。広告代理店を目指したきっかけは、マスコミ向けのキャリアデザイン講座で、広告ディレクターの授業を受けたこと。キャリアデザインセンターから「新卒で大手に入るのは難しいけれど、業界でのステップアップをねらっては?」との助言をもらい、卒業後は中小規模の広告代理店で経験を積みました。
そして2014年の4月についに、国内2位の広告代理店、株式会社博報堂に転職しました。そんな土井さんの、学生生活や社会人時代の苦労話が繰り広げられました。イラストや写真満載のプレゼンテーションはさすがの完成度で、場内では時々笑いも起きていました。

卒業生による講演会の後は、キャリア支援室の和田室長が「京都精華大学のキャリア支援」について説明しました。始めに京都精華大学のキャリア支援のコンセプト、キャリア支援に関する教育プログラムなどの支援体制を紹介し、後半では就活の最新事情や、親としての心構えについても話しました。お子さんに対しては「無関心と過干渉は厳禁。じっくり話す機会を作ってください。」とのこと。みなさん熱心に聴講しておられました。

三人三様の体験談が参考になった、現代の就活に理解が深まったなどの感想も聞かれ、有意義な講演会でした。

次のプログラムは、各学部やコースごとに分かれての面談の時間です。担当教員から直接修学状況の説明が受けられる機会であるため、本年もたくさんの方にご参加いただきました。職員による奨学金、進路、履修状況等に関する相談コーナーも設けられ、教員面談の空き時間に立寄る方も多かったようです。

しめくくりのプログラムは、悠々館(学生食堂)での懇親会です。同じ学部で学ぶ保護者の方同士、教職員たちとなど、さまざまな輪が生まれ、語り合うご様子が見られました。

全国からご参加くださったみなさま、ありがとうございました。