「新たな和の暮らしを提案できる椅子」のコンペで、プロダクトコミュニケーション1年生が受賞!

2018 年 3 月 8 日

京都府内で生産されるスギ、ヒノキを活用して「新たな和の暮らしを提案できる椅子」をテーマにしたコンペにおいて、デザイン学部プロダクトコミュニケーションコース1年生の奥田宥聡さんが佳作を受賞しました。

「ペットと人間がくつろげる椅子」3Dモデル

奥田宥聡さんが提案した「ペットと人間がくつろげる椅子」の3Dモデル

コンペの応募は結果がどうであれ学ぶこと多いと、高校生の頃から挑戦を続けてきた奥田さん。今回のテーマである「木の製品」はこれまで馴染みがなかったそうですが、いかに取り組んだかを詳しく聞くことができました。

―今回、コンペのテーマが「木材を活用して、新たな和の暮らしを提案できる椅子」ということですが、1年生にして渋いテーマに取り組みましたね。

「普段の生活上は、木の製品は身近なものではなかったのですが、工芸系の高校に通っていたので、授業では木材に触れるということはよくありました。でも、木材で椅子を制作するのは今回がはじめてでした」

―「ペットとくつろげる椅子」のアイデアは、どのように生まれたのでしょうか?

「素材には特性に合わせた活かし方があります。例えば、プラスチックは形成しやすく耐水性があるとか、木材は適度な弾力があって断熱性に優れているなど、活かし方が異なります。木材の特性を考えたときに、まず“団らん”や“くつろぎ”の場所というイメージが浮かび、さらに『今まで実現していないことは何だろう?』と考えました。そんな中、母方の実家で飼っている犬が、家の中でいつも足元に寄ってきたことを思い出したんです。でも、和室でペットを飼うとなると、畳や襖が傷むなどの問題も多い。『じゃあ、洋室を和室のように快適な空間にする椅子をつくればいい!』という発想に至って、『ペットと人間がくつろげる椅子』のアイデアが浮かびました」

―どのように制作していくのですか?

「まずテーマについてじっくりと考えます。それはどういう意味なのか、何が求められているのかという点から一本の筋を見つけます。次にそれを意識しながらスケッチをしていき、その中から良さそうなものを選んで、粘土や発砲スチロールでモデルを試作します。そして最後に3DCADソフトを使って、作品となるモデルをつくりました。ですが実際につくってみると、3Dでは成り立つものの、『これを実際に製造できるのだろうか?』といった知識不足による課題もあったと思います」

「ペットと人間がくつろげる椅子」3Dモデル イメージ

―コンペでの評価はどうでしたか?

「コンペの講評では、『ペットと人間がくつろげるためのものには、もっと他の形もあったのではないか』とか、『このような椅子を制作したとして、実際にペットが足元に寄ってくるのか』といった意見をいただきました。今回はデザインをしただけで、実物をつくったわけではないので、確かに指摘された事の検証ができていないと思いました。とはいえ、『新たな和の暮らし』というテーマに対して、『ペットと人間がくつろげる空間』を提案したことは、真新しいアイデアとして評価していただけたのではないかとい思います」。

今回、京都府が抱える林業の課題と、自分の身近な問題をデザインの力で解決しようとした奥田さん。デザインが社会に貢献できる力を持っていることをあらためて感じたインタビューでした。

京都精華大学 デザイン学部 プロダクトデザイン学科 プロダクトコミュニケーションコース
http://www.kyoto-seika.ac.jp/edu/design/productcommunication/

デザイン学部Web(日々の授業をブログで紹介)
http://www.kyoto-seika.ac.jp/design/

「第1回Woodyコンテスト(木造住宅・木製家具コンペ)」Webサイト
http://www.pref.kyoto.jp/modelforest/woody/woody1.html

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