マンガ学部マンガ学科キャラクターデザインコースによくいただく質問に、学科の教員が回答しました。「興味はあるけれど、何から調べればよいかわからない」「先生に聞きたいことがある」など、まだ迷っている人から、志望コースが決まっている人までおすすめの内容です。
マンガ学部 マンガ学科(キャラクターデザインコース)に寄せられた質問
-
- 1年生の授業はどんな内容ですか。特徴的な授業を教えてください。
-
1年生は基礎です。喜怒哀楽の描き分け、人間の様々な角度の描き分け、おんぶや肩車などをするふたり組の人間を描いたり、「休み時間の教室」のような複数の人間と背景が必要なシーンを描く訓練をします。「手が印象的」というテーマのイラスト制作も行います。画力をアップさせる授業以外にも、ケーススタディーを通じてキャラクター分析や理論を学び、企画力もつけていきます。
-
- どんな設備がありますか。
-
学年ごとの教室には、大きなモニターと、各席に16インチの液晶タブレットがあります。各自で購入してもらうMacBookをつなげばすぐに使えるようになっています。
-
- 絵がうまくなくても授業についていけますか。
-
入学時点でテクニックは求めていません。もし行き詰ったときは早めに教員に相談してほしいと思います。
-
- 絵がうまくなくても入試で合格する可能性はありますか。
-
キャラクターデザインの仕事は、依頼を受けてそれにどう応えるのかが重要です。入試でも、画力だけではなく、求められていることに対してどう見せるのか?というアイデアも評価しています。オリジナリティを出してほしいと思います。
-
- キャラクターデザインコースと別のコースで迷っています。アニメーションコースやストーリーマンガコースでもキャラクターは学ぶと思うのですが、違いはなんですか?
-
ストーリーマンガコースはマンガ家をめざす人のためのコース、アニメーションコースはテレビや映画の商業的なアニメーションを作るためのコースです。それぞれ専門性が高いコースですので、明確にそれらがやりたい場合は、各コースを選んだ方が良いと思います。キャラクターデザインコースは、まだ明確にメディアを絞り込めていない人におすすめです。キャラクターを使って何ができるかを考え、提案し、制作するコースですので、応用がききます。
-
- 入学後にCGソフトを詳しく学べる機会はありますか?
-
CGソフトを使う授業はたくさんあります。
-
- 留学はできますか?
-
交換留学や、短期の語学留学で海外へ行っている学生はたくさんいます。京都精華大学は、全学的に留学を推奨しています。語学力が心配な人には、留学前に英語の特訓を行うプログラムもあります。
-
- 卒業生はどんな仕事をしていますか?
-
ゲーム会社でキャラクターデザインをする人が一番多いです。アニメーション会社やおもちゃ会社に進む人もいます。
-
- 卒業生の何割くらいがキャラクターデザインの仕事についていますか。
-
就職希望者の7割程度はキャラクターに関わる仕事をしています。
-
- 就職のサポートはどのようなものがありますか?
-
1年次からキャリア形成(卒業後)を意識する場を授業内に多く設けています。就職時に必要になるポートフォリオ作成を教える授業もありますし、キャリア支援チームで様々なサポートを受けることができます。
-
- 魅力的なキャラクターとは何だと思いますか。
-
プロデューサー視点で見ると、売れるキャラクターが魅力的なキャラクターです。そして魅力的なキャラクターには、人間的な、欠点やギャップがあると思っています。授業では、ジャンルや流行も踏まえてキャラクター分析や研究も行います。
-
- 流行に左右されないキャラクターを作るには?
-
自分の考えたキャラクターが「流行っぽくない」という理由であきらめる必要はないと思います。日本での流行と世界での流行は違ったりもしますので、視野を広げて様々な流行を研究し、そのうえで個性を伸ばしていってほしいと思います。
-
- 今後もキャラクタービジネスは発展しますか?
-
いまはマンガ・アニメ・キャラクター等のビジネスの境目が曖昧になり、循環が早くなっていて、変革期だと感じています。例えば、マンガがアニメ化、映画化、商品化されるまでが早いですよね。今後は、さらにあらゆるジャンルが混在化します。IP(知的財産権)のコアがキャラクターになることが多いので、キャラクターを中心としたビジネスはますます複雑に大きくなっていくのではないかと思っています。