建築学科 よくある質問 FAQ -architecture-

デザイン学部建築学科によくいただく質問に、学科の教員が回答しました。「興味はあるけれど、何から調べればよいかわからない」「先生に聞きたいことがある」など、まだ迷っている人から、志望コースが決まっている人までおすすめの内容です。

デザイン学部 建築学科に寄せられた質問

  • 授業はどんな雰囲気ですか?
    一人ひとりの自由なアイデアをのびのびと伸ばせる環境です。教室には一人一台の広い机があって、制作スペースはもちろん、居場所としても、4年間の学びを支える場所となっています。
  • どんな設備がありますか?
    大判図面プリンターやレーザーカッター、3Dプリンターといった最新設備から、材料を加工のための電動工具が揃っている木工室などがあります。様々な工場が大学にあると思ってください。作品は建築コース専用のギャラリースペースに常時展示しています。さらに、立体模型を撮影できる大型の写真スタジオなど、大学共通で使える設備もたくさんあります。土で建築模型をつくる時には、陶芸コースの施設を借りたりすることもできます。
  • 1年生の授業はどんな内容ですか?
    まずは立体デザインに慣れるために、身の回りの素材を使った照明器具や、1枚の紙から動物模型を作ります。同時に建築模型の作り方や図面の書き方などの基礎技術を学んでいき、1年生前期の最後の課題として「主人公の家」のデザインに取り組みます。この課題では、安全性や生活機能を満足させながら「理想の家とはどんな場所か」をとことん考えます。ある学生は、屋根や室内に至るまでスケートボードをテーマにした家を構想しました。これらの課題は、基礎技術はもちろん、建築家に必要不可欠な観察力や想像力を身につけることをめざしています。
    また、1年生後期の授業は英語だけで行われるのも特長ですね。
  • なぜ1年生の後期は英語で授業が行われるのでしょうか? 英語が苦手でも大丈夫ですか?
    卒業後に世界中で活躍できるように、早い段階から英語での授業を取り入れています。いま英語が苦手でも全く心配いりません。在学生はもともと英語が苦手という人が多いですが、建築をテーマにしながら英語を使っていくうちに、少しずつ慣れていきます。
  • どんな課題が出ますか?
    1〜2年生は共通課題で、集合住宅や美術館、保育園などの設計に取り組みます。3年生以降は、スタジオと呼ばれる各先生のゼミに入り、より専門性の高い課題に挑戦します。
  • 卒業生はどんな仕事をしていますか?
    建築設計はもちろん、インテリアデザイナー、家具デザイナー、宮大工、写真家、ジュエリーデザイナー、ゲーム会社への就職など、多様な仕事をしています。起業する人が多いのも特長ですね。
    建築コースWebサイト「卒業生からのメッセージ」もぜひご覧ください。
     
  • どんなソフトを使えるようになりますか?
    立体デザインを行うソフトや、質感や光の描写をデザインするソフト、物理環境シミュレーションソフトを授業のなかで学びます。具体的には「Rhinoceros(ライノセラス)」や「Vectorworks(ベクターワークス)」、 「SketchUp(スケッチアップ)」などです。また、「AutoCAD(オートキャド)」など学生を対象に無料で使用できるソフトがありますので、自分で興味をどんどん拡げていくこともできます。そのほかにも、文章を書くソフト(Word)や、写真を加工するソフト(Adobe Photoshop)、レイアウトソフト(Adobe Illustrator)などを使用する機会もたくさんありますよ。
  • 数学が苦手でも大丈夫ですか?
    はい。大丈夫です。面積の計算のため、掛け算や割り算が使えたら十分です。
  • 建築家の仕事に興味があります。どんな仕事内容でしょうか?すべての工程が得意でなくても構いませんか?
    建築の仕事は共同作業で行います。すべての工程を一人でこなすことはありませんので、苦手なことを補い合うことが可能です。そのため共同作業の練習として、授業でグループワークに取り組むこともあります。
  • 先生方の好きな建築や、影響の受けた建築家を教えてください。
    高松:メキシコの建築家ルイス・バラガンに影響を受けました。ほかにもイタリアのカルロ・スカルパや、アメリカのルイス・カーンなど、海外の建築家に憧れを抱いていましたね。
     
    岸川:学生時代にすごいなと思ったのは、清水寺の本堂です。釘を使わない掛け造(かけづくり)という手法は、当時の最先端の技術だったことでしょう。今でも圧倒されます。ミース・ファンデル・ローエというドイツの建築家にも感動しました。1929年のバルセロナ万国博覧会の際に建設されたドイツ館は、今見てもモダンな建築ですが、その当時の建物としてはどれほど新しいデザインだったのか、想像するだけで興味深いですね。建設当時の時代背景を読み解くのも、建築の面白さのひとつだと思います。
  • 建築コースと人間環境デザインプログラムの違いを教えてください。
    建築コースは建物を作ること、デザインすることが到達点ですが、人間環境デザインプログラムは、学外のフィールドで社会問題を調査し、解決のための方法を提案することをめざしています。建築の視点で社会を見る点は共通していますが、アウトプットの手法が異なると言えるでしょう。なお、建築士資格をとるための建築理論や基本技術の授業は共通して学びます。
  • DIYに興味があります。自分の家をリノベーションする力は身につきますか?
    実際に卒業制作で自分の部屋を設計し、自分で工事した学生がいました。すべてを自分で作ろうという気概のある人は、京都精華大学の建築コースに向いていると思いますね。
  • 防災や街づくりに取り組むことはできますか?
    できます。「まちづくりプロジェクト」という課題では、京都市から依頼を受けて地域の人と関わりながら、商店街等の再生の提案に取り組みました。卒業制作で地元の街の再生をテーマにする学生も多くいます。建築を通じて、地域や社会のより良い姿を追求したい人にも、ぜひ来てほしいですね。
  • デッサンが苦手でも大丈夫でしょうか?

    大丈夫です。全く問題ありません。入学後に伸ばすことができますので安心してください。


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