2002年4月 25日 

テーマ:地域環境の管理問題: 日本海と海洋汚染

 

1.閉鎖性海域

 ・周囲を陸に囲まれた「閉鎖性海域」(Enclosed Coastal Seas)
 ・特徴と問題 
 ・国連環境計画
  閉鎖性水域の海洋汚染の管理と海洋及び沿岸域の資源の管理を目的として  地域海行動計画

2.東アジア海域の背景

 ・日本の排他的経済水域


地図の出典:Japan Marine Affairs & Comprehensive Ocean Dictionary (このサイトには海洋関連の情報がまとめてあります。世界の海洋博物館からシンポジウムの案内、用語集などがあり、参考になります)

・東アジア海域の「海」には、日本海(東海)、オホーツク海、黄海、東シナ海がある。

・「海峡」には、 宗谷海峡、対馬海峡・海峡、関門海峡、間宮海峡(タタール海峡)がある。(地図で確認してみましょう)

・東アジア海域に隣接する国々には、中国、ロシア、北朝鮮、韓国、日本があり、また地理的には隣接していないが、米国もこの海域に深く関わっている。

・資源としては、海洋資源の魚類・くじらなど、そしてエネルギー資源として石油・天然ガスなど。

■この海域の経済活動

・過去:隣接する国の経済格差、また多くの戦争や紛争などがあり、統合的な経済活動を実現できる可能性は小さかった。

・現在と未来:漁業、工業産業、観光、エネルギー:原子力、石油・LNGの掘削と輸送が行われている。

■政治的な緊張

・日本・韓国関係の正常化(1965年)=日韓漁業協定(1965年)
・日本・中国関係の正常化 (1972)
・外交関係ないの日本・北朝鮮
・日本・韓国(米国の同盟国)と北朝鮮と中国
・太平洋戦争の論争が終わらない日本・ロシア

 領土問題

 ・北方領土・南千島列島
 ・竹島・トクト
 ・尖閣諸島・釣魚島
 ・各国のEEZの定義と漁業に関する協定

3.東アジア海域の環境問題

・漁業
・海洋汚染
   原油の流出
   廃棄物の-投棄
・動物の生息地の破壊
・軍事化

 −アモコ・カディス号の原油流出


写真の出典: Office of Response and Restoration, National Ocean Service, National Oceanic and Atmospheric Administration (このサイトでは、過去の主な原油流出事故の写真や環境への影響をまとめてあります。英語のサイトですが、子供向けの説明もありますので、わかりやすくなっています)

アモコ・カディス号について:フランス船、1978年3月に68.7百万ガロンの原油を流出する事故を起こした。全世界で6番目に大きい原油流出事故災害。

−ナホトカ号沈没事件
 1997年1月島根県沖にて、ロシア籍船タンカー、ナホトカ号が沈没。積み荷の重油は、約6,240 klが海上に流出。また、海底に沈んだ船体の油タンクに残る重油約12,500 klの一部はその後も漏出を続けた。
流出した重油は、福井県をはじめ日本海沿岸8府県に漂着した。

1.ナホトカ号沈没地点

2.船首部漂着地点
3.重油漂着の範囲


・93年旧ソ海軍は放射性廃棄物を海に投棄

旧ソ連の時代から、放射性廃棄物を海に投棄し続けてきたロシア海軍。

・グリーンピースの役割
その実態を追い続けてきたグリーンピースは、1993年10月、ついに投棄の現場を捕捉することに成功した

・廃棄されたロシアの原子力潜水艦

4.現在までの海域環境問題を解決するためのレジーム

ア)国連海洋法条約(UNCLOSまたLOS:海洋法)
  ・もっとも総合的で強力な国際環境法の事例
  ・「傘」のような法律の枠組み
  ・加盟国の義務:
  ・海洋環境を保全して保護する
  ・海洋汚染を防ぎ、減らし、管理する責任

イ)海洋汚染に対するその他の条約
  ・海洋投棄規制条約(ロンドン条約)
  ・MARPOL条約(1973年の船舶による汚染の防止のための国際条約に
   関する1978年のOPRC条約
  ・油による汚染に関わる準備、対応及び協力に関する国際条約

ウ)北西太平洋地域海行動計画(NOWPAP)

■日本・中国・韓国の諸国間のさまざまな漁業協定

・韓国と
・中国と
・北朝鮮とは協定がない
・ロシアとは交渉が中止 

■必要な新しいレジーム

・現在システムの限界
・新しい構想が必要

5.NGOの役割

日本
 −環境NGO
 −ビジネスNGO
 −日本海地域経済開発・統一を進める団体

韓国の環境NGO

ロシアのNGO
 −サハリン環境ウォッチ
 −ロシアのグリーンピース

不法に伐採された木材を積んだ疑いのあるロシアの貨物船「Byisk]の船上に自らを縛り付けて抗議するグリーンピースの活動家。ロシア、日本、イギリス、イスラエル、オーストラリアから来た5人の活動家は、その後、船の乗組員によって海上に投げ捨てられたが、グリーンピースのボートに助けられた。 2000年7月
ロシアのロシア下院の前で抗議行動に参加するスクワ・グリーンピースの活動家。防毒マスクを着用。2000年10月9日AFP写真Epa/Yuri Kochetkov

そのほか、グリーンピースのMTVのコマーシャルなど
 http://www.greenpeace.org/~odumping/

■誰も知らない環境ヒーロー、グリゴリー・パスコ


 写真の出典:
http://www.spacedaily.com/news/russia-military-general-02d.html

グリゴリー・パスコ氏は、1993年ロシア海軍のタンカーが放射性物質を日本海に投棄しているところを撮影した。この撮影されたフィルム「超危険域」は後に日本のNHKテレビとロシア東部のプリモールスキ道のテレビ局で放映された。 このような活動を続けて続けていた彼は、1997年11月、ロシア連邦安全保障局によって逮捕された。彼の活動が国家安全機密に違反するとのこと。
彼の裁判は軍法会議という形式で開かれた。

彼の逮捕と拘留は、人権に違反するとアムネスティが抗議している。
参考URL>>http://www.amnesty.or.jp/campaign/pasko_release.html


6.日本海域に対する構造的な問題

・世界システムの政治面・経済面の構造問題をうまく表す
・軍事的対立と競争
・南北問題と経済不平等性
・国民国家システムの制限と必要な国民国家を超える機関がない現状
・急速な経済成長と社会の産業化
・エネルギー依存度が高い生産
・民主主義が欠如しているという問題:国内・外