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■なぜ米国はイラクを侵攻しようとするのか_2002.8.1
米国のブッシュ大統領はイラクのフセイン政権を交代させたいと記者会見の席上で発表した。イラクが大量破壊兵器を持ち続けていると米国は主張し、国際法を無視してイラクを侵攻しようとしているのだ。世界への脅威をなくすために、米国はどんな手段を使ってでも、イラクのフセイン政権を倒したい、と。
しかし米国は、イラクのほかに大量破壊兵器を所有し、国連決議に従っていない、イスラエルは侵攻するつもりがないようだ。また、インドネシアの軍部は市民に対し拷問という手段をよく使うが、米国はインドネシアに対して、一時的に停止していた軍事援助を再開させると発表している。
米国の中東対策を、軍事研究者のマイケル・クレアは、インターネットマガジンの「サロン」(7月18日)で明確に分析している。
氏によれば、米国の軍事戦略の中心はつねに石油問題であり、ブッシュ政権のイラク戦略について、米国から見た問題点は二つ。
一つは、米国の国内石油埋蔵量は急激に減っており、近い将来、外国からの石油輸入に依存しなければならない。サウジアラビア、イラク、イラン、クウェート、アラブ首長国連邦が保有する石油埋蔵量は、この5カ国で全世界で既知の量の三分のニを占める。サウジアラビアは最も埋蔵量が多く、続いてイラクは世界で2番目に多い石油埋蔵量を持っていること。すでにイラクは米国の石油輸入の9%を供給しているのだ。
もう一つは、現在イラクはヨーロッパの様々な国、そして中国とロシアの石油会社と協定を結んでおり、米国の石油会社はその重要な市場の外に置かれている。そのことが米国の石油業界と親密な関係にあるブッシュ政権を困らせていることである。
クレア氏は再出版した著書、「世界資源戦争」(廣済堂出版, 2002年)のなかで、冷戦後のグローバル戦略問題を説明している。中東地域問題のかぎだけではなく、カスピ海地域、アフガン、南シナ海の地域との関係も語っている。
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