教育基本方針に関する覚書

京都精華大学は、1968年にリベラルな政治学者であった初代学長 岡本清一を中心にまったく新しい大学の創造をめざすべく誕生しました。岡本清一は、京都精華短期大学(本学の前身)学長就任の条件として、「教育の基本方針に関する覚書」を提示。この覚書には、本学の理念とも言える「人間尊重」「自由自治」がうたわれています。


教育の基本方針に関する覚書

  • 京都精華短期大学は、人間を尊重し、人間を大切にすることを、その教育の基本理念とする。この理念は日本国憲法および教育基本法を貫き、世界人権宣言の背骨をなすものである。
  • 京都精華短期大学は特定の宗教による教育を行わない。しかし諸宗教の求めてきた真理と、人間に対する誠実と愛の精神は、これを尊重する。
  • 学生に対しては、師を敬うことが教えられる。師を敬うことなくして、人格的感化と学問的指導を受けることはできないからである。そして敬師の教育を通じて、父母と隣人とに対する敬愛の心を養う。
  • 教員の学生に対する愛情責任は、親の子に対するそれが無限であるように、無限でなければならない。職員もまた教員に準じて教室外教育の一斑の責任を負う。
  • 学内における学生の自由と自治は尊重され、その精神の涵養がはかられる。従って学生は、学内の秩序と環境の整頓に対して責任を負わなければならない。
  • 礼と言葉の紊れが、新しい時代に向かって正され、品位のない態度と言葉とは、学園から除かねばならない。
  • かくしてわが京都精華短期大学における教育の一切は、新しい人類史の展開に対して責任を負い、日本と世界に尽くそうとする人間の形成にささげられる。

1967年3月25日
岡本清一
精華学園理事会 御中