日本の大衆文化を知る
「環境ビジネス」を専門として教えています。環境に関する商品やサービスを学生が自ら考え、どのように事業化するかを考えるんです。ただ自分の考えを持つだけでなく、ゼミ中で発表をしてもらい学生同士で批評もしてもらいます。もちろん私もアドバイスをします。
ゼミの様子。先生からのアドバイスを受けて企画書はよりよいものになっていきます。
その目的は、我々自身や社会が抱えている課題を解決するための方策を提案する力を身につけることです。商品やサービスを企画するのはあくまでも環境問題を解決するための手段です。その際、企業で何かを作るときに必要な「千三(せんみつ)」という考え方も押さえておかなければなりおません。1000のアイデアを出してもその中で使われるのは3つしかない、ということです。私たちはよく社会を批判し、理想を語ります。しかし、理想を語るだけではだめで、現実とも向き合わなくては社会では通用しません。そうなると、企画をしても現実的に使えるアイデアは限られてくるのです。社会に出て、現実から理想へいかに近付くか。私はそのことを伝えたいと思っています。
私は学生時代、土木工学を勉強していました。これは環境問題を引き起こすもの全てに関わる分野で、土質の改良や洪水、津波防止などを勉強していました。なかでもやりたかったことは、都市計画です。
しかし、私の時代は社会の環境問題に対する関心が薄く、環境に関する仕事がなかった。そのため、大学院卒業後は研究員になりました。そこでは主に交通計画や様々な需要予測など、実用的な調査を行っていました。その後、バブルが崩壊。それから京都議定書が制定されるなど、世の中はやっと環境に目を向けるようになったんです。私は、技術的なものは研究員時代に身につけていましたから、やりたいことはすぐできました。
仕事はやらなくてはいけないこと。しかしそれを繰り返すと、結果的にできることが増えていく。そして、できることが増えると、自分がやりたいと思っていたこともスムーズにできる。私はそれを実感しました。無駄なことはないんですよ。
主に1~3回生を対象に、「キャリアデザイン」という講義をしています。就職で打ち勝つ方法から、作文や志望理由書の書き方といった実践的なものも教えています。今の就職難の時代、新卒とフリーターを2、3年やっていた人とではやっぱり新卒の採用のほうが多いわけです。新卒のいま、みんなにがんばってほしいんです。
ただ、精華を就職のための予備校のような大学にはしたくない。今あるやりたいことがやれるという空気があってこその精華。できたら両刀使いでいってほしいです。週に1コマくらい、自分の将来と向き合ってみてはどうでしょう?バランスよく行くのも大切だと思いますよ。
山﨑 まどかMADOKA YAMASAKI
人文学部 3回生
恩地さんのゼミでは学生それぞれが自分の興味があることに関する事業の企画をしています。
居酒屋・アパレル関係・競馬・農家レストラン。それぞれ自分の興味のあることでありながら、環境に配慮しています。
堅苦しい空気なのかな…と思いながら3回生のゼミにお邪魔したんですが(笑)、学生それぞれが自由に意見を言い合える、アットホームな空間でした。
それでありながら真剣に授業が進められている様子が印象的。
どの企画にも的確にアドバイスする恩地さん。きっとみんないい卒論へと発展するんだろうなあ…と期待が持てました。
恩地 典雄
教授「今」と向き合う力
山﨑 まどか
人文学部 3回生