日本の大衆文化を知る
「言葉」ですね。
人にはそれぞれの表現方法があって、どんな文章でもその人固有の「言葉」が必ずあります。十分に吟味されて、追求されたその人ならではの言葉が書かれた文章が僕は好きです。つまり僕は「言葉フェチ」ってわけです。
まずはリズムがあることかな。思わず相手にどんどん読ませるような。これは文章の構成の問題でもあるけどね。次にムダがないこと。ムダな文章がなければリズムを崩さず、相手に読ませることができる。そして最後に、諦めずに粘って書けてるか。僕が受け持つ「日本語リテラシー」という授業では、大体3週間に1本のペースで作文を書いてもらいます。今年のテーマだと、「私のこだわり」とか「私のおすすめ」。このあいだは、「色・匂い・流れ・変身」の4つのテーマから学生に好きなものを選んで書いてもらいました。 テーマに沿った内容についていかに考え、自分を表現できるかがこの授業の重要なところ。粘った文章と粘ってない文章の違いは読んだらすぐにわかるよ。他には、場面をうまく書けているかとか、そんなところです。
書いた作文は、先生やTAさんが1人1人添削して返します。
みんなが所属する人文学部で基礎として必要になるのは「考える力」。そして、書くことは考える力を養うことに繋がるんです。 実は人って、文章を書かないと考えられない。書くということは、自分以外にも読み手がいるということ。自分ではわかっていることでも、相手にはわからない。それをどうしたら相手に伝えられるか、考える。文章にしてみる。自分の中では当たり前だと思って普段考えてなかったことを言葉にすると、「奥底でこんなことを考えていたのか」という新たな発見をすることもできる。それを繰り返すことで、みなさんに人文学部の学びの基礎を身につけてもらうんです。
日本語リテラシーで扱ったテーマを卒論で書く学生も。
おとなしい子が多いよ。でも、去年もそうだったけどやっぱり妄想系の作文を書く子は多いね(笑)。「日本語リテラシー」は経験談に限らず、フィクションを書いてもいいテーマもあるし、いろんな作文があってそれぞれ個性が出ている。みんな印象深い作文で、力作揃いだね。18、19歳でしか書けない文章っていうのが存在するから、しっかり考えてその人の言葉を見せてほしいです。
山﨑 まどかMADOKA YAMASAKI
人文学部 2回生
私は去年の日本語リテラシーで森下さんのクラスだったんですが、もっと自分の文章と向き合って作文を書けばよかったと後悔…(苦笑)。
写真撮影で授業の見学に行った際、1回生の作文を読ませてもらったんですが、本当にどれも先生の言う「いい文章」の作文で、引き込まれました。
数カ月前、先生方へのインタビューを始めたときから、文章にすることは相手を理解すること、理解してもらうことに繋がると感じています。日本語リテラシーは、その力を養うとてもいい授業。来年履修するみなさんは、諦めずに「自分の言葉」を表現してくださいね★