先生にインタビューで聞く人文学部の学び
平井 愛 インタビューテーマ 私も英語の文法が苦手だった 講師/専門は英語教育で、現在の関心は学習者の第2言語処理。ことばをどのように理解し話しているかを研究している。

先生の専門分野を教えてください

「英語教育」と「心理言語学」という分野にまたがることをやっています。興味があるのは、日本人のように英語を第二言語として学習する人が、どうやって英語を理解したり話したりしているかです。例えば、単語や文法がわかったりすることで、だんだんと英語も理解できるようになるよね。その過程がどうなっているのか、母語で英語をしゃべる人とどこが違うのかなどに興味があります。
"The man hits the girl" と"The girl hits the man"という文では意味が全然違うでしょ?"girl"と"man"の位置が変わるだけで「男が女の子をたたく」から「女の子が男をたたく」という別の意味になります。だから、単語だけわかってもダメ。文法嫌いな人も多くいるけれど、文法の知識があったり、音の聞き分けができたりといろいろなことができるようになって、初めて英語を理解できたり、話したりできるようになる。その様々な要因の中でも、私は特に文法的なものに興味があります。
関係代名詞を含む文とか難しいでしょ? 大学院生の時は「文の中で、関係代名詞がどこにきたら難しいのか」とか、「どの並びが一番、頭の中がこんがらがる状態になるか」とかを研究していました。負担のかかる所をわかっていれば、英語の先生になる人が、ちょっとでも学生に優しく教えられるんじゃないかな。私自身、文法が苦手で苦労しました。だからもっとわかりやすく覚えられないか、教えられないかと考えています。

hirai_01.jpg授業は和気あいあいとしながらも、真面目に受けています。

授業ではどのようなことをされていますか?

「オーラルコミュニケーション」という授業を担当しています。一人でも多くの学生に英語を使えるようになって欲しいと思う。「ことば」だけではなく、ちょっとでも文化的なことに「アレっ?」とか「あぁそうだったんか」とか、疑問をもったり発見したりしながら、英語ができるようになりましたっていう授業にしたい。英語ペラペラでも中身がなかったら困るよね(笑)? だから、みんなには授業で興味を持ったことが少しでもあれば、どんどん自分で調べて欲しいなと思ってます。

本棚を見ていると英語落語とか、笑いについての本が多いですね

落語が趣味なんです。いつか落語家を呼んできて、英語落語のクラスをしようと思っているのよ。結構おもしろいと思う。英語を覚えないとパフォーマンスできないでしょ?もちろん、発音もアクションも練習するし。日本文化にも興味を持ってもらいたいし。趣味と実益を兼ねてる(笑)。

hirai_02.jpg英語落語のDVDと図書。12月に桂あさ吉英語落語独演会へ学生と行くとのこと。

先生は他の大学でも英語を教えられているとのことですが、京都精華大学とはやっぱり違いますか?

違いますね。ここの学生はのびのびしている感じがする。他の大学と自由さとか、のびやかさが違う。空気の流れも違うよね。何やってても平気な感じがするし、うらやましいなと思う。こういう大学に行きたかったなと思います(笑)。

EDITOR

五十嵐 みき

五十嵐 みきMIKI IGARASHI

人文学部 1回生

先生が英語の発音を講義内で詳しく教えるようになったきっかけは、去年バリに行った際に、ものすごいバリのインドネシア語なまりの英語が分からなかった経験からきているそう。
「相手に分かってもらわなければ、意味が無い」。発音もそうだし、語彙力もなければ会話を成り立たたせるのは難しい。私も英語ネイティブではないので、頑張らないとなと思います。
高校で英語落語のCDを聴いたことがあり、英語落語の授業が行われたらぜひ履修してみたいです。

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