先生にインタビューで聞く人文学部の学び
真下 美弥子 インタビューテーマ 京都の引き出しをどんどん開けば 教授/京都の風土に育まれた文学・芸能や生活文化を研究。著作に、『京のオバケ―四季の暮しとまじないの文化』(筆名・真矢都)、『京都の伝統―洛中洛外を歩く』(共著)などがある。

先生は精華でどのようなことを教えてらっしゃるんですか?

私は京都学を専門分野としていて、みなさんに「京都」について様々なことを知ってもらいたいと思っています。科目で言うと、「伝統文化総合講座」や「京都地域学」など。これらの科目は、どれも京都の歴史や文化について、実際に体験しながら学ぶものです。"京都"といえば、日本ならではの伝統文化が多く残っているという印象があると思うのですが、伝統文化と聞いただけで取っ付きにくい印象を受けてしまうのでは?「伝統文化総合講座」は、そんな学生たちのために伝統文化を引き継ぐゲストを呼び、実際に伝統を肌で体験してもらうことを目的としています。例えば、浄瑠璃の太夫に三味線を実演していただいて、自分も教えてもらいながら弾いてみる。茶道の裏千家の茶道会館にみんなで出向いて、お茶の基礎を学ぶといったことをするんです。mashimo_01.jpg

「京都地域学」では、その地域の地形・産業・文化などの特色をフィールドワークを通して調べています。京都の「五山の送り火」でも、「大文字」は有名ですが、松ヶ崎の「妙」と「法」はそれほどではありません。この授業では松ヶ崎に出向いて火床に登り、道中にあるお寺や石仏、神社を見て、五山にはどのような背景があったのか学んだりします。私の授業ではとにかく現地を歩いて直接学ぶことに重点をおいています。

身近に「京都」を感じるには自分で動くことが大事なんですね。では、先生が感じる、京都を知ることの魅力ってなんですか?

京都って、知れば知るほど奥が深いんです。引き出しを開けても開けても新しい発見の連続。それが楽しくて仕方がないんですよね。きっとみなさんもこの魅力がわかったらはまってしまうはず。また、京都は日本の伝統を守っている人が多いため、京都の文化を知ること=日本の文化を知ることに繋がるんです。海外の人に自分の国のことについて胸をはって自慢できるのって、嬉しいことですよね。それに文化を知ると、他国との比較ができたり関連性を考えられたりする。可能性がどんどん広がるんです。だからぜひみなさんにも「京都」を深く学んでいただきたいと思います。

実際に学生と授業をしていてどう思われますか?

精華の学生はよい感性を持っていると、私は思います。フィールドワークを通して何かに触れたときに、いいものをいい、綺麗なものを綺麗と素直に思える感性。もちろん論理的に受け取ることも大事ではありますが、感覚的に受け取る力は、自分が生きていくうえで日常を素晴らしくする糧となる、重要なもの。私が要素を提供して、学生がそれを組み立てていく力があると思います。これは大きな大学に通っていたらきっとできないこと。マンモス校ほど学生が多いわけではなく、教員の手がほどよく届く精華だからできることではないでしょうか。授業を通してその感性をもっともっと磨きあげてほしいと思います。

mashimo_02.jpg授業では、裏千家の茶道会館でお茶を体験することも。

EDITOR

山﨑 まどか

山﨑 まどかMADOKA YAMASAKI

人文学部 2回生

活動的な真下先生の行動力は京都を愛する気持ちと探究心から生まれるのでしょう。
私は真下先生の授業を受けたことがなかったのですが、授業内容を聞いて思わず楽しそう!とどんどん身を乗り出していました。
来年から始まる真下先生のゼミではフィールドワークで得た知識を活かして、踊りや宴などの幅広い「もの」を作る計画もしているそう。
とっても元気な真下先生のゼミだから、きっと楽しいことになるだろうなあ…と羨ましくなってしまいました。

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