映像作品上映会                
京都ドイツ文化センター 10月18日(土)、19日(日)、24日(金)、25日(土)、26日(日)


プログラム F

トミスラフ・ゴトヴァッツ(京都ビエンナーレ2003出展作家)による実験映像集

トミスラフ・ゴトヴァッツは1960年代より、クロアチアで前衛芸術家として活躍するかたわら、数々の著作や映像作品を発表し、東欧の前衛映画の先駆者としてもその名を知られてきた。今回はその実験映像集より60年代の作品4本と近作1本を紹介する。



 



1 牧神の午前 


THE FORENOON OF A FAUN experimental documentary, 16 mm (optical sound), (b/w), 9 minutes, Zagreb, 1963.
外科医院のテラスで休息する患者たち、表面の半ば剥落した壁、教会の見える広場という三つの情景からなる。サウンドは、J.L.ゴダールの「女と男のいる舗道」(VIVRE SA VIE, 1962)、ジョージ・パルの「タイムマシン」(TIME MACHINE, 1960)から。

 

2 ストレート・ライン

STRIGHT LINE (STEVENS-DUKE), experimental documentary, 16 mm (optical sound), (b/w), 8 minutes, Zagreb, 1964.
市電のフロントに固定されたカメラが、1964年のザグレブの街なみ、行き交う人や車を記録する。バックには、デューク・エリントンの「クレオール・ラブ・コール」(Creole Love Call, 1949年録音)が繰り返し流される。



3 青騎士 
 

BLUE RIDER (GODARD ART), experimental documentary, 16 mm, (b/w),12 minutes, Belgrade, 1964.
土曜日の午後、ベオグラードのカフェやレストランに集う人々の姿や表情を、手持ちカメラによって記録した映像。サウンドは、60年代のテレビ西部劇「ボナンザ」からとられた。(作品は、ゴダール、アート・ブレーキーの「アフリカン・ビート」、カンディンスキーの組織した芸術グループ「青騎士」に捧げられている。)

 

4 旋回(サークル)
 

CIRCLE (JUTKEVICH - COUNT) experimental documentary, 16 mm, (b/w),12 minutes, Belgrade, 1964.
ベオグラードで最も高いビルの屋上から、命綱をつけたカメラマンによって撮影された。周囲の街路、家並み、中庭、川、野原、そして最後にはそれらすべてをおおう空が映し出される。

 


                   

5 グレンミラー2000

GLENN MILLER 2000 experimental documentary, 35mm, color, 26 minutes Zagreb, 2000.
広角レンズのカメラが車に固定された三脚に取り付けられ、車は時速20kmで、円周上の道路を際限なく旋回する。カメラは上下方向に回転するようになっており、時おり地面や空を映し出す。「グレン・ミラー--高校のグラウンド」(日本未公開、1977)と同様、回転運動による撮影というゴドヴァッツ独自の手法がみられる作品。

 

 

 


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