「日本のビデオ作品集」
出品作家・作品名・作品解説

 

21日(土) 18:00〜
22日(日) 14:00〜
28日(土) 16:00〜

 

『a circle』(2000, 08:10min.)
by 應矢泰紀 (Oya Yasunori)
カメラを一切動かさず撮影した画像を極座標に変化させた。パースは中心に集まり、画像が左右に動けばそれは回転をはじめる。四角の画面 とは違う構成を考えてみた。

應矢泰紀:
1974年、大阪生まれ。京都精華大学大学院視覚伝達デザイン専攻を修了。メディアアートについて研究していた。ビデオアートを中心に作品制作を行っているが,最近ではパフォーマンスアートやホームページ作品、CG画像制作などの活動も行っている。現在は京都コンピューター学院で教員を勤めている。『a circle』2000年 European media art festival osnabruck(ドイツ):入選。

 

『Video Composition#2
    : the stolen air』
(1998, 5:50min.)

by 滝健太郎 (Taki Kentarou)
我々はTVで放送を見る際にリモコンでパチパチとチャンネルを変える。 この行為はある余暇時間を自分なりに映像、音楽を自由にコラージュし、構成しているといえる。電波の上の映像と音を「サンプリング」=「盗んで」いるこの行為を、繰り返されるリズムとハーモニーで再構成してビデオ作品化したものがこの作品である。

滝健太郎
1973年大阪生まれ。武蔵野美術大学及び大学院で映像を専攻、 映像と音を使った環境をテーマにビデオ、 コンピュータアートの創作活動を行う。東京都在住。『The Stolen Air』1998年キリンコンテンポラリーアートアワード98奨励賞/"transmediale'99" (ベルリン/ドイツ)など。

 

『Speaker』(2000, 11:58min.) 
by 由良泰人 (Yura Yasuto)
あるアパート。日常には何もないように見えるが、様々な出来事がある。 他人には興味が無い事でも、当事者には重大な出来事もある。 その出来事を想像してみる。

由良泰人:
1968年京都生まれ。京都芸術短期大学専攻科映像コース卒業。 主な出品はオーバーハウゼン国際短編映画祭、European Media Art Festival、Bonn Videonale、Kassek Documental Film and Video Festival、キリンコンテンポラリーアワード、芸術祭典・京、他。

 

『NEW LIFE』(2000, 20:20min., サイレント) 
by 大橋勝 (Ohashi Masaru)
2000年夏、生活における繰り返しと変化。抗しがたい何ものかによって動かされている自分の姿を、メディアの変換を通 じて再生・消去したセルフポートレイト。

大橋勝:
1960年生まれ。九州芸術工科大学芸術工学研究科修了。在学中より実験映画・ビデオアートの制作研究を開始。最近では平面 やインスタレーション作品を発表している。

 

『ジャパニーズ・キッチン』(2000, 09:00min.) by 束芋
私は日本の抱える多くの問題に対し、何の働きかけもしていない。問題を抱え、メディアでは毎日同じように取り上げられ、深刻ぶってはみるが、結局解決できず、明日も食材として取り上げられる。そんな日本の象徴的な姿を台所という誰にとっても身近な場所で、一日中メディアにふれている主婦を主人公に描いた。

束芋(田端アヤコ)
1975年 兵庫県生まれ 1999年 京都造形芸術大学 卒業 キリンコンテンポラリー・アワード 1999 最優秀作品賞/BBCCネットアート&映像フェスタ’99 映像部門 最優秀作品賞/個展『にっぽんの台所 束芋展』<立体ギャラリー射手座(京都)> オ−バ−ハウゼン国際短編映画祭(ドイツ)/RETINA Festival 出品(ハンガリー) etc.

 

『In The Dustbin』(2000, 04:00min.) by Nick Smith
「意識的に」と「無意識に」の間を振り子のように行ったり来たりしながら作品づくりをする。一つの映像を作った後に「何故これを作ったのか?」、「これにはどんな意味が隠されているのか?」など、自分が作っておきながら不思議に分からなくなる。自分の深層心理は分からない。 この作品の中の一つ一つのシーケンスが私という多角形の一断片であり、これらのシーケンスが数多く集まることにより私というものがより浮き 彫りにされてくる。一つのシーケンスは私の細胞の一つなのだ。 この作品はのちに心理学の先生に見せ意見を伺う予定だが、どのような意見が返ってくるか楽しみである。

Nick Smith:
CM、TV番組オープニング、ミュージック・クリップ、コンサート用映像、展示映像などのモーション・グラフィックスやヴィジュアル・ディレクション及び、CGキャラクターのデザインなどを手掛けている。'96日本デジタル・アート・コンテスト コマーシャル・アート部門 大賞授賞。「The Artist and an Urban Enviroment International Fine Art Exhibition」 Galerija likovnih umetnosti Slovenj Gradec永久保存。おもな作品として「F1グランプリ」オープニングなど。「After Effectsモーション・タイポグラフィ講座」の著者でもある。

 

『FLOW (2)』(1983,6:00min.) by 伊奈新祐 (Ina Shinsuke)
80年代初期の「FLOW」シリーズの2作品目の作品。このシリーズは、テープ作品とインスタレーション作品があるが、河原の風景や水の流れをモチーフとしながら、様々なレベルの"流れ"(物理的/心理的)を意識化させる。コンピュータ技術(画像処理)とビデオ・メディアの融合した映像作品を探究するプロセスの中で制作された。この作品では、特にビデオの特殊効果 装置のワイプ機能に着目している。1984年のベニス・ビエンナーレをはじめ、欧米の多くのフェスティバルで上映される。

伊奈新祐:
1953年愛知県常滑市生まれ。九州芸術工科大学大学院(画像設計)修了。現在、京都精華大学芸術学部デザイン学科(映像専攻)教員。また京都造形芸術大学及び京都市立芸術大学の非常勤講師を勤める。映像作家としてビデオ作品を中心に国内外のビデオアートやメディアアート系のフェスティバルで作品発表を行う。最近は「京都映画祭(学生部門)」「京都メディアスケープ」「BBCCネットアート&映像フェスタ」などの企画運営にも携わる。

 

『Breath No.5』(1981, 5:50min.) by 山本圭吾 (Yamamoto Keigo)
このビデオ作品は、ある対話の場面である。二人のしぐさとしぐさの間に発生する精神的なエネルギーによって、コミュニケーションする世界の表現である。人物の状態を示す二本の線によって対話における掛け合いの目に見えにくい「内面 的な呼吸」や「心理的な間」の充実をねらっている。 なお、この人体のシルエット風なアウトラインは、アナログラインである。また画像がビデオシンセサイザーなので、音もその動きや呼吸との相乗効果 を生むように配慮し、シンセサイザーで表現した。

山本圭吾:
京都精華大学教授。68年よりビデオに取組む。71年よりインタラクテイブ作品を制作。しかも「通 信と芸術の関係」を追求し始める。75年第13回サンパウロ・ ビエンナーレには、サテライト使用を前提のビデオゲームを出展。77年美術 のオリンピックと言われる「ドクメンタ6」、87年「ドクメンタ8」でビデオ部門国際選考委員、90年世界初の国際ISDN「日仏ネットワークアート」93年第45回ヴェネチア・ビエンナーレ「カシノ・コンテナ」に参画。

 


 

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