菊畑茂久馬や西 雅秋らの作品を展示する展覧会を開催 ―菊畑茂久馬の過去作13点の展示、貴重な映像資料「絵描きと戦争」の上映も―

2017 年 12 月 15 日

京都精華大学(所在地:京都市左京区、学長:竹宮惠子)では、本学主催の企画展覧会として、「自由の.場所」を学内ギャラリーフロールにて開催しますのでお知らせいたします。2018年度の京都精華大学建学50周年に先駆けたプレ企画であり、本学の建学理念としても掲げられる「自由自治」あるいは「自由」についての展覧会です。

自由の場所

■展覧会概要
展覧会名:自由の場所
会期:2017年12月19日(火)〜2018年1月11日(木)
休館日:年末年始(2017年12月29日~2018年1月4日)
開館時間:11:00~18:00 ※初日12月19日(火)は13:00より開館
入館料:無料
会場:京都精華大学ギャラリーフロール
主催:京都精華大学
企画:櫻岡 聡
協力:RKB毎日放送、田川市美術館、田川市立図書館、山口洋三(福岡市美術館)、Ongoing Collective、田中美術工房、京都芸術センター
出品作家:菊畑茂久馬、西 雅秋、二藤建人、迫 鉄平、hyslom

■展覧会趣旨
2018年に創立50周年を迎える本学の創立50周年プレ展覧会として、本学の建学理念としても掲げられる「自由自治」や「自由」について考える展覧会を開催いたします。
本学が開学した1968年は、全共闘に代表される超党派的な学生運動が起こり、全国の大学がまさに紛争状態に突入していました。そのような時代に、京都精華大学の前身となる京都精華短期大学は、英語英文科と美術科の2学科をもって開学し、初代学長にはリベラルな政治学者であった岡本清一が就任しました。岡本は当初より、形骸化した学問の「自由」と大学の「自治」の再構築を目的として、まったく新しい大学の創造をめざしました。このような「自由」や「自治」の問題は、あらゆる文化において避けて通れない重要な問題です。芸術の歴史も自由をめぐる闘争の歴史と読み変えることが出来るのかもしれません。
本展覧会では、このような「自由」に関する問題について素朴に問い直してみたいとおもいます。それは芸術と社会のかかわりを、そして大学と社会のかかわりを考える上での、終わりのない対話の場所となるはずです。本展があらかじめ与えられた「自由な場所」ではなく「自由の場所」を探る実践のひとつとして、機能する事を期待します。

■出品作家プロフィールと参考作品画像

菊畑茂久馬 KIKUHATA Mokuma
1935年長崎県生まれ。福岡県在住。
戦後日本を代表する現代美術作家。1957年~1961年前衛美術家集団「九州派」に参加。60年代後半には、福岡県筑豊の炭鉱画家・山本作兵衛の作品の研究を進め、同時期に戦争記録画に関する『フジタよ眠れ』、『天皇の美術』の著作にまとめる。その後19年の沈黙の期間を経て1983年絵画の大作《天動説》シリーズを発表。以後連作による大型絵画シリーズを発表。国内の展覧会多数。主な展覧会に「春の唄」(カイカイキキギャラリー、2015)、「釜山ビエンナーレ2016」(釜山、2016)。第53回毎日芸術賞受賞(2011年度)など受賞多数。

《春光105》

《春光105》

西 雅秋 NISHI Masaaki
1946年広島県生まれ。埼玉県在住。
彫刻家。埼玉県飯能の山間にスタジオを構え、鉄やブロンズなどの金属鋳造により、物質と時間、人間と自然、個人と社会との根源的な関係性を作品化し続けている。主な展覧会に「第21回サンパウロ・ビエンナーレ」(サンパウロ、1991)、「西雅秋展」(広島市現代美術館/広島、1998)、「Re Baltic」(the Gallery of the Artists’ Union of Latvia/リガ、2004)、「空と大地と記憶の造形」(神奈川県立近代美術館/葉山、2005)。芸術選奨新人賞(2006年)など受賞多数。

《地溝1993-2005》

《地溝1993-2005》

二藤建人 NITO Kento
1986年埼玉県生まれ。同県在住。
接触や運動の新たなバリエーションを提案しながら、人類史上淘汰・忘却された事象の数々を意識した「生」への思想的アプローチを作品化している。自身が一枚布の雑巾となり、世界各地の街を拭き上げながら全身で都市を知覚し、その身に蓄積させていく「雑巾男」シリーズや、他者の重みを真下から両足で踏みしめる装置としての作品「誰かの重さを踏みしめる」などがある。主な展覧会に「あいちトリエンナーレ2016」(岡崎会場/愛知、2016)、「凍てつく雲のふわふわ」(gallery_N神田社宅/東京、2017)、「引込線2017」(旧所沢市第2給食センター/埼玉、2017)、「のっぴきならない遊動」(京都芸術センター/京都、2017)など。

《私の愛は私の重さである。》

《私の愛は私の重さである。》

迫 鉄平 SAKO Teppei
1988年大阪府生まれ。京都府在住。
瞬間を切り撮るスナップ写真の技法を応用した動画作品や、複数の瞬間を一枚の写真に畳み込むスナップ写真のシリーズにおいて、「決定的瞬間」から被写体と鑑賞者を解放することを試みる。主な展覧会に「瀬戸内国際芸術祭2013 秋」(高見島/香川、2013)、「写真新世紀 東京展 2015」(ヒルサイドフォーラム/東京、2015)、「Sliver」(space_inframince/2016、大阪)、『剣とサンダル』(東京都写真美術館/東京、2016)。「写真新世紀2015年度(第38回公募)」グランプリ受賞。

《RUN UP!》

《RUN UP!》

hyslom
加藤 至、星野文紀、吉田 祐からなるアーティストグループ。2009年より活動をはじめる。造成地の探険で得た人やモノとの遭遇体験や違和感を表現の根幹に置き、身体を用いて土地を体験的に知るための遊び「フィールドプレイ」を各地で実践し映像や写真、パフォーマンス作品としてあらわす。またその記憶を彫刻作品や舞台、映画へと展開させている。2015年から任秀夫氏と共に「任・ヒスロム鳩舎」として日本鳩レース協会に入会。レース鳩に関するワークショップや展示などもおこなっている。主な展覧会に「ヒスロム活動紹介展示」(仙台メディアテーク7階ラウンジ/宮城、2017)、「東アジア文化都市2017京都【アジア回廊 現代美術展】」(二条城/京都、2017)

《Documentation of hystersis》

《Documentation of hystersis》

■関連プログラム ※特に記載がない場合は参加無料

オープニング・イベント

アーティスト・トーク
日時:12月19日(火)18:00~
会場:ギャラリーフロール

レセプション ※どなたでも参加いただけます
日時:12月19日(火)19:00~
会場:京都精華大学 iC-Cube(明窓館M101)

「絵描きと戦争」上映会
日時:2017年12月23日(土)、24日(日)、2018年1月6日(土)~8日(月)13:00
会場:ギャラリーフロール

絵描きと戦争(1981年 RKB毎日放送 菊畑茂久馬番組構成・出演 90分)
パリと東京を股にかけ、戦争画を描いて日本を追われた藤田嗣治と、八女の片田舎でカボチャやジャガイモを描いて一生を終えた坂本繁二郎。同時代に生きながら、全く異なる人生を歩んだ 2人の画家の姿を対照的にとらえ、時代と画家の関わり、そして画家の生き様について問いかける。東山魁夷、福沢一郎、岡本太郎、針生一郎ら多数の画家、評論家の貴重な証言が、内容に厚みを与えている。RKBディレクター木村栄文と菊畑茂久馬の才能がさえる迫真の映像は圧巻。1981年度文化庁芸術祭ドキュメンタリー部門優秀賞、テレビ大賞、放送文化基金賞受賞作品。

上記のほかにも関連イベントを開催いたします。最新情報はギャラリーフロールWewサイトをご参照ください。
https://www.kyoto-seika.ac.jp/fleur/

お問い合わせ先

※取材いただく際は、事前に広報グループまでご連絡ください

京都精華大学 広報グループ
606-8588 京都市左京区岩倉木野町137
Tel:075-702-5197
Fax:075-702-5352
E-mail:kouhou@kyoto-seika.ac.jp

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