京都精華大学表現研究機構「テレビCM研究プロジェクト」
国際日本文化研究センター「文化の所有と拡散」研究会 合同シンポジウム 開催

テレビ文化は残せるか
―著作権・アーカイブス・コマーシャル―[報告]

日 時:2009年1月11日(日) 13時半〜17時半
場 所:キャンパスプラザ京都 2階 第1会議室
基調講演:福井健策氏(弁護士)
討論者:石田佐恵子氏(大阪市立大学文学研究科教授)
    岩渕 功一氏(早稲田大学国際教養学術陰教授)
    高野 光平氏(茨城大学人文学部専任講師)
    田村 和人氏(日本テレビ放送網(株)編成局デジタルコンテンツセンター長)
    福井 健策氏(弁護士)
    増田  聡氏(大阪市立大学文学研究科教授)
司 会:山田 奨治氏(国際日本文化研究センター准教授)



 まず山田氏がシンポジウムを企画した経緯と狙いを報告し、福井氏の基調講演に移りました。福井氏の講演は「テレビ映像の二次利用と著作権」と題するもの。著作権の概念と著作隣接権について概説し、そこからテレビ映像の二次利用の権利関係について、利用に際しての様々な制限規定があること、それ故に二次利用において種々の権利処理が必要であることが、具体例をあげつつ分かり易く説明されました。こうした著作権に関する入門的な概説のうえに、最近いろんなかたちで作られつつあるアーカイブスと著作権問題の絡みについて解説がなされ、最後に今後の著作権のゆくえについて、いま注目されているフェアユースについて重要な問題点が指摘されました。フェアユースは本年、確実に著作権問題における議論の中心になること、大きな期待がよせられるが、しかし過度な期待は禁物であることが、様々な分野にわたる関連問題のなかで指摘されました。  以上の基調講演を受けて、後半は各パネリストがそれぞれの立場から意見を述べ、会場からの意見も交えながら、ときに厳しい批判的意見のやりとりもありつつシンポジウムは進行しました。時間的制約から十分な議論はこれからというところで終了せざるをえませんでしたが、熱気に満ちた議論、熱心な会場参加者の声など、今後の議論に着実につながるシンポジウムであったと思われます。

2009/01/14



All rights reserved. Copyright(c)2006 KYOTO SEIKA UNIVERSITY