テレビCM研・関西アニメーション史研
第6回合同研究会報告

日 時:2008年9月13日(土) 13時〜16時
場 所:京都国際マンガミュージアム 3階研究室1
報告者:井上雅人研究員(京都精華大学人文学部准教授)      
    梁仁實研究員(大阪市立大学都市文化研究センター特別研究員)
司 会:小川博司研究員(関西大学社会学部教授)

本年度2回目の合同研究会。井上研究員の報告は「洋裁文化からみたテレビCM」と題するもので、戦後日本の洋裁文化の独特の歴史を辿り、その中でテレビCMがどのような位置にあったのかを本学所蔵のテレビCMデータベースを利用して探ろうとしたものです。テイジン、キスミー口紅、伊勢丹、レナウンの各CMの分析、更にテレビCMと雑誌広告との比較を通して解析がすすめられました。『装苑』等の雑誌広告の位置がかなりはっきりしているのに対して、テレビCMの情報源としての位置付けがいま一つ鮮明でないこと、また表現手法としても単線的に進歩したわけではないこと、ただ、自家裁縫/オーダーから既製服へという変化を辿ることはかすかにできたこと、が報告されました。 また、梁研究員の報告は、「テレビCMデータベースにみる「外国(人)」のイメージ」と題するもの。TVCMDBからどのようにして「外国」というものを取り出し得るか、あるいは読み取り得るかを探ろうとするものです。この目的のために、大きく@外国人タレントが登場するもの、A外国が背景となっているもの、に分類し、更に下位分類を行なって分析を進めました。そのなかで、意外と「アメリカ」の位置が大きくはないことがわかり、今後の課題として、テレビCMにおける「アメリカ」あるいは「ヨーロッパ」の位置付けをはじめ、どのような商品と「外国」が結びついているのか、外国旅行自由化の1964年の位置はどのようなものか、またそもそも「外国」とは何か等があげられました。 研究報告後、ともに活発な討論が行なわれ、今後の研究方向が探られました。 研究会の最後に、来年1月11日(日)に予定しているシンポジウム「テレビ文化は残せるか−著作権・アーカイブス・ダビング10」(仮)に関して、山田奨治研究員がこれまでの経過と今後の準備について報告し、内容も含めた合意がなされました。

次回合同研究会 11月15日(土) 13時〜16時 
京都国際マンガミュージアム(予定)
研究報告未定

2008/09/15



All rights reserved. Copyright(c)2006 KYOTO SEIKA UNIVERSITY