テレビCM研・関西アニメーション史研
第5回合同研究会報告

日時:2008年7月20日(日) 13時〜16時半
場所:京都国際マンガミュージアム 3階研究室1
報告:ピヤ・ポンサピタックサンティ研究員(京都精華大学非常勤講師等)
   小川博司研究員(関西大学社会学部教授)
司会:辻大介研究員(大阪大学大学院人間科学研究科准教授)

本年度最初の合同研究会です。準備会で決められたように、本年度も計4回の研究会を両研究プロジェクト合同で開く予定です。
今回はまずピヤ研究員が、社会学研究会『ソシオロジ』No.161(第52巻3号)2008年2月刊行に掲載した論文「テレビ広告におけるジェンダーと労働役割――日本とタイの比較から――」の内容紹介の形で報告しました。日本、タイにおけるテレビCMの相当数のサンプル調査と統計的手法を用いた分析、視聴者へのインタビュウー調査による分析の信頼性検証という方法で、テレビCMにおいてジェンダーと労働役割がどのように現れているのかを両国の比較によって明らかにしようとするものでした。氏は最後に、ジェンダー構造がテレビCMに直接反映しているというだけでなく、CMにおけるジェンダー・イメージが社会における政治や社会変容の方向に基いていることが明らかになったと結論付けました。
これに対して、参加研究員から調査や分析方法等についての疑問や突っ込んだ意見が投げかけられ、氏の今後の研究深化への課題が明らかになり、大きな期待が寄せられました。
小川研究員の報告は「1950年代のテレビCMにおける音楽」と題するもの。先行研究を丁寧に踏まえたデータベース解析によって、50年代テレビCM音楽においては、きわめて多様な音楽上の試みがなされ、徹底して非「歌謡曲」(=「アメリカ的」)世界が望まれていたことが報告され、このような50年代CM音楽状況のなかから三木鶏郎作CM音楽がなぜ代表となったのかを問い、三木CM音楽の特徴と優位性を分析し明らかにしました。報告は数多くのCM音楽を実際に聴く形でなされ、あらためて各研究員にCM音楽の影響の大きさを感じさせるものともなりました。
研究報告と質疑応答の後、山田奨治研究員(国際日本文化研究センター准教授)から今年度のシンポジウムの企画提案がなされ、日文研と本学の共催で著作権をテーマに実施する計画が承認され、早速準備に入ることが決まりました。来年1月11日(日)に実施予定。
次回合同研究会は、9月13日(土)13時から、京都国際マンガミュージアム研究室にて。

2008/07/30



All rights reserved. Copyright(c)2006 KYOTO SEIKA UNIVERSITY