テレビCM研究プロジェクト 第1回シンポジウム報告
関西発 テレビCMの<音>
〜うた・・間・ことば

日時:2008年3月15日(土) 13時〜16時45分
会場:京都国際マンガミュージアム 多目的映像ホール
ゲスト:キダ・タロー氏(作曲家)
    堀井博次氏(元電通 クリエーティブディレクター・CMプランナー)
司会・インタビュアー:小川博司(関西大学社会学部教授 音楽社会学)

150名以上の熱心な聴衆を得て、約3時間半のシンポジウムが成功裡に行なわれました。
前半は浪速のモーツァルトこと作曲家のキダ・タロー氏の語りと氏の音楽作品に耳を傾け、後半は堀井グループのCM作品を見ながら、その作品のねらいや作品にまつわるエピソードを堀井氏に語ってもらうという形で進行しました。
77歳というお年を微塵も感じさせないキダ氏の精力的で縦横無尽な語りは、2000曲を超える作品を創作したという氏の豊かな経験に裏打ちされていて、思わずああそうなのかと深く納得させるもの。短く・とても強い印象を刻印するCM音楽作品やメロディアスで心に染み込むような作品を聴きながら、その作品がどんな風に創られたか、どんな形で世の中に受け入れられていったか、――それらの作品が関西特有の文化的背景の上に生み出されたことがあらためて魅力的な語りによって明らかにされました。
他方、堀井氏もやはり関西という固有の文化の<場>に深く根ざして傑作CM作品を次々と創作されたことで著名です。63作品・約30分、そんな名作をまとめて見、ユーモア溢れる氏のお話しを聞き、これぞテレビ・コマーシャルとの感を強くするひとときでした。こうした作品群が堀井グループと呼ばれるまさしく集団的なエネルギーによって、そしてそれがクライアントの寛容さ・強い意識性と志向性に結び付く形で結晶化したことの<時代性>が浮かび上がったように思われます。

2008/03/18



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