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第3回「ポピュラーカルチャー研究会」開催
テーマ:私たちはなぜ〈応援〉するのか?
12月16日(日)、京都国際マンガミュージアムにおきまして第3回ポピュラーカルチャー研究会を開催。「私たちはなぜ〈応援〉するのか?」をテーマに手嶋英貴氏(京都精華大学教育推進センター)、永井良和氏(関西大学社会学部)、瓜生吉則氏(明治学院大学教養教育センター)の三名が発表を行いました。
手嶋氏は「〈応援〉の文化史」と題して、「他者の頑張りのために自己が頑張る」という〈応援〉に内在する行為や精神性の不思議さから、「声援の東西文化史」「後援の東西分化史」「日本の〈応援〉文化史」を概観し、最後に「現代日本に見る〈応援〉の諸相」を、パブリック・ビューイングや応援ファンド、さらにWeb拍手を通してその多様性を提示するとともに社会的背景にも言及。
永井氏は、今回初めての試みとなるゲスト発表者として招聘したもので、「応援の風俗」と題して、氏の長年にわたる野球観戦(フィールドワーク)を通じて、その研究成果を披露。戦後娯楽の雄として人々を熱狂させた野球における応援の諸相と変容をビデオやフィールドノートにもとづくデータを示しながら、実証的かつユニークな手法で紹介し、おおいに会場をわかせました。
瓜生氏は「〈応援馬券〉の誕生と〈感動〉のファシズム」というテーマで、現在JRAで発売されているいわゆる「応援馬券」を皮切りに、「馬券」のもつ意味性の変容から、さらに競馬場に集うファンの意識変化について論及。かつては「鉄火場」としてオヤジたちの聖地であった競馬場が、1990年前後を境に「オンナ/コドモ」の楽園へと変貌していく様を映像を通して実証的に提示しつつ、寺山修司の「競馬ファンは馬券を買わない。財布の底をはたいて『自分』を買っているのだ」といった敗北主義的・ロマン主義的な競馬観と現代的な「応援馬券」との間に見える連続と断絶のありようを明快に分析。
このほか、会場には1970年代の少年マガジンやマーガレット等のマンガ本の読者欄に投稿されたファンから作家への応援メッセージを紹介するミニ展示も併設し、〈応援〉をめぐるポピュラーカルチャーの諸相を多元的に紹介しました。
第3回「ポピュラーカルチャー研究会」報告要旨集
2007.12.16(PDF)
研究会構成員
2007/12/18
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