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テレビCM研究プロジェクト・関西アニメーション史研究プロジェクト
第2回合同研究会開催
日時:8月22日(水) 13:00〜17:00
場所:叡山閣 大会議室
報告:高野光平研究員「TCJ作品群にみる初期テレビCMのコンテクスト」
難波功士研究員「若者の表象―昭和30年代のCMを中心に」
テレビCM研究プロジェクトと関西アニメーション史研究プロジェクトは、8月22日、叡山閣大会議室にて第2回合同研究会を開催しました。研究員9名、オブザーバー1名の計10名の研究者が参加し、高野、難波両研究員の報告が行なわれ、それぞれ活発な意見交換がなされました。
高野研究員の報告は、TCJ作品群(約9000タイトル)のデータベース化を行なった自らの経験とその後の研究を踏まえ、こうした研究資料、とくにテレビ放送初期の資料を扱う際に留意すべき点を指摘するものでした。初期民間テレビ放送の番組ではほぼすべて一社提供であり、番組とCMとが今日のように明確に区分されていないことに十分注意することが強調されました。資料としてのテレビCM作品はあくまで番組全体のコンテクストから「引きちぎられた」ものであり、それゆえCM作品の、番組全体での位置や意義、番組内容との連関・接続関係などを探ることが必要であるとともに、さらにCM作品―番組がおかれている社会的・文化的コンテクストをきちんと分析することの重要性が述べられました。
難波研究員は、最新著『族の系譜学』から生れた「1950〜1960年代にかけての若者に関する言説およびその表象」という問題意識に基づくものでした。TCJ作品群、さがスタジオ作品群の分析から、家族・大人・子どもの優越したCM作品から徐々に「若者の表象」が卓越する動き、つまり「モダンから若さへ」という動きがあり、その中で「若さとジェンダー」が浮上していくということが把握できるとの報告がなされました。ただ「モダンから若さへ」という場合、「ジュニア」「II世」から「ヤング」へという媒介項に注目すべきであることが指摘されました。また高野報告にあったコンテクストの重要性が押し出され、この点に絡んで、論点の飛躍や転回を含みつつとても生き生きした議論を呼び起こしました。
次回は12月15日(土)。報告は石田佐恵子研究員、大橋雅央研究員。場所は未定。
2007/08/24
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