柳沢 菜々先生インタビュー

2015/12/25

01yanagisawa

「時の向こうに“生きていた”人たちがいることを感じてほしい」

記録には残らない、名もなき人々の声を探り出す「古代史」


 
2016年4月に人文学部教員に就任予定の柳沢菜々先生にインタビュー。
ご自身の研究テーマや、これから人文学部の学生に伝えたいことについてお話を伺いました。

柳沢先生の専門は「古代史」。主に「古代の天皇家の生活は、どのような経済基盤に支えられてきたのか」を解明する研究に取り組まれています。歴史資料に記録されていない人々の姿をどのようにして捉え、その声に耳を傾けるのか…? 古代に生きた人たちの声を聞くにはどんな方法があるのでしょうか?
 


 
 
 

Q.先生はなぜ現在の研究テーマを選んだのですか?

A.「古代の天皇は何を食べていたのかな?」と疑問を持ったからです。

私は、古代の天皇の生活を支えた経済基盤について研究しています。これまで、天皇の財産については、なんとなく「国家財政=天皇家の財産」と考えられていたフシがありました。しかし、ここ10〜20年の研究のなかで、「天皇にもプライベートな財産があった」ということがハッキリしはじめています。

そのあたりのことを詳しく調べようと思って研究していた……というのは建前で(笑)。実は、最初の関心はもっとシンプル。学生の頃、「天皇は毎日何を食べていたのだろう?」「誰がどこで作っているのだろう?」と疑問を持ったことがこの研究に至る原点でした。

当初は「天皇のための魚はどこで採って運んでくるのか」を調べていましたが、魚については研究している先生方がたくさんいらっしゃって。学生では太刀打ちできないので、野菜を調べることにしたのです。すると、天皇のための野菜畑もあったことがわかってきました。

天皇が個人的に所有していた土地は、奈良や京都の南山城地域にたくさんあったようです。天皇の所領について考察することから、天皇の経済基盤を考えるという現在のテーマへとつながったのです。
 
 
 

 
 


Copyright © Kyoto Seika University. All rights reserved.