ウスビ・サコ先生 インタビュー

2014/09/18

 
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Q.どんな学生時代を送りましたか?

A.「マリから中国、そして日本へ留学して建築を学びました」

 
 マリの学校教育は小学校でも成績が悪いと進級できないし、中学・高校進学時には国家試験を受けなければいけません。そして、高校卒業時には各高校から成績の良い生徒が3〜5人選ばれて海外留学をさせられるんですね。渡航先は年度や専門等によって違い、私の場合はたまたま中国に行くことになりました。
 
 もともと住宅計画や集合住宅に興味を持っていたので、中国では建築を勉強しました。当時、大学の課題で集合住宅をデザインするときに疑問に思っていたことがありました。大学では、中国の住宅を考えるのに、ヨーロッパやアメリカ、日本の建築書を参考にしていました。そして、中国の住宅が持っている課題を改善する住宅を造るのではなく、思い描く理想をデザインしてしまうんですね。
 
 もっと中国に適した住宅を研究したいと思って大学院へ進んだのですが、中国の先生たちは「これから中国はどんどん進歩するから、アメリカと同じ住宅を造ってもいい」と考えていました。先生たちとなかなか話が噛み合わなかったこともあり、日本に移って京都大学で学ぶことになったのです。
 
 京都大学では、最初は町家から団地まで住宅に関することをまんべんなく勉強しました。ちょうどその頃は、1950年代から建設が盛んだった公団や団地の第一次建て替えの時期。研究室の先生方や先輩が行っていた住宅環境に関する大規模調査に参加し、いろんな住宅を見ることができました。
 
 私は、居住環境と環境の問題を考える「環境共生建築」を研究。当時は、夢を見ていたんです。「これから環境はすごく良くなる」と。
 
 
 

 
 


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