京都精華大学 環境社会学科 授業公開 「細川弘明の環境と文明 II」

環境と文明 II(2001年度後期)定期試験

■問題Aと問題Bに答えて下さい。ただし,Aの正答率が30%未満の者については,Bを採点しません。

【成績評価について】
出席カードは,質問が記入してあった場合は1回5点,質問の記入が無かった場合は1回1点で積算して,この試験の得点に追加します。12月5日のビデオ視聴レポートは10点です。ノートテイカー(ホームページ作成協力者)にはノ ートの出来具合に応じて,1回10点〜20点の範囲で追加点をさしあげます。

【問題A】 下記のそれぞれの短文について,その内容が正しければ,文の番号をマルで囲って下さい。
(注意:全部にマルをつけたり,ひとつもマルをつけていない答案 は無効とします。)

  1. 合成洗剤による水質汚染問題は,天然油脂を原料とした生分解性の高い製品の登場により,ほぼ解決された。
  2. 伝統的な狩猟採集生活では,食料が動物性のもの(肉・脂など)に偏るため,健康上・栄養上の問題点が多く,それらは農業が開始されるまで解決されなかっ た。
  3. ガス化溶融炉では,ゴミのガス化の段階で,ゴミの中の鉄とアルミが回収されるが,その純度は必ずしも高くない。
  4. 日本政府は「原子力発電は二酸化炭素を発生させないので地球温暖化対策のひとつとして認めるべきだ」との主張を地球温暖化防止条約(=気候変動枠組み条約)の締約国会議(COP)において繰り返してきたが,この主張は2001年11 月CO P7において正式に却下された。
  5. 原発は事故を起こさなくても,点検・修理作業を通じて日常的に被曝者を生み出す。
  6. 回収されたアルミ缶は,おもにジュラルミン(アルミ合金)の材料として利用されている。
  7. 燃料電池自動車は,新世代の無公害自動車として期待されているが,その実用化にあたっては,電池に充電する設備をどれだけたくさん市街地に用意できるかどうかが課題となる。
  8. 熱電併給(コジェネ)とは,発電の際に生じる廃熱を回収して利用するものであり,火力発電におけるエネルギー変換効率の悪さを補うとともに,地域熱供給など新しいエネルギー利用の形態にも応用が可能である。
  9. 日本のリサイクル法は「拡大生産者責任」の考え方を採用して注目されたが,ドイツの「循環経済法」では,さらに徹底した「汚染者負担の原則」の考え方が採用されている。
  10. 核燃料サイクルには,ウラン・サイクルとプルトニウム・サイクルがあるが,燃料加工や再処理のための施設は共通である。

【問題B】 下記7問から3つを選んで解答して下さい。

  1. 合成洗剤問題について,講義の要点を整理した上で,あなたの考えを述べて下さい。
  2. ゴミ問題とリサイクルの関係について,講義での論点を踏まえて,あなたの考えを述べて下さい。
  3. ガス化溶融炉と従来のゴミ焼却炉が異なる点(特徴)を具体的に3つ以上挙げ,それぞれの特徴が発生させる新しい問題(従来のゴミ焼却炉ではなかった問題)について説明して下さい。
  4. ボーキサイト採掘からアルミ製錬にいたる過程が,現代の石油化学工業とどのような関係にあるか,説明して下さい。
  5. 狩猟採集の生活様式が,現代文明を考える上でどのような意味をもちうるか,述べて下さい。
  6. 人形峠の廃棄物問題について,その経緯と現状を要約した上で,あなたの考えを述べて下さい。
  7. エネルギーと文明の未来について,講義で紹介した情報を踏まえ,あなた自身の展望を述べて下さい。

解答例はこちら
(解答時間は60分でした)

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京都精華大学 環境社会学科の講義「環境と文明 II」(担当:細川弘明)の学生のノートテイクとレジュメを公開しています。環境社会学科でこの他にWeb公開をしている講義はこちら


細川弘明; 2001-09-26; mail to us; Back to Index