


劇場版・箱で駅伝、
映像作品 25分
「劇場版・箱で駅伝、」は映像コースのブログ上で掲載されていた連続ドラマの総集編です。
ドラマの中に登場するキャラクター、父と娘、男と女、犯人と被害者、そして作者と観衆・・・さまざまな人間関係はただしりとりという仕組みによって偶然に居合わせられた関係にもかかわらず、両者の間に確かな何かが立ち現れます。その「何か」はコミュニケーションの中で伝達される「メッセージ」「情報」だけなのでしょうか。それだけではないような気がします。エネルギーです。私は作者としての自分と観衆の間、そして人物相関の間にあるそのエネルギーを重ねて、「箱」という記号を用いることにしました。
ドラマにおいてメッセージを誰かにつなぐ、まるで駅伝のたすきのような役割を担う「箱」。それはドラマの中だけでなく、視聴者と制作者の間にもあります。このドラマには毎話にでてくるタイトルを、前話のタイトルのしりとりという形でインターネットで公募し、リクエストをもとにドラマをつくっています。この行為こそ、コミュニケーションそのものであり、誰かから私に、私から視聴者にという駅伝でもあるのです。
どうしても何かを誰かにつたえたい。「箱で駅伝、」は、そんな私とこれをみているあなたとの駅伝でもあるのです。
岡本 大祐 Daisuke OKAMOTO



Eyeball of offshade
アニメーション 10分
「同じもの」の中に「異質なもの」が混じっているということは、たとえその「異質なもの」が本当に異質ではなかったとしても「同じもの」は「異質なもの」を嫌悪する。
そして「異質なもの」が全体を壊してしまうのではないかという不安と身勝手な慢心によって、排除しようと働きかける。認識することを拒否する。
「異質なもの」だけですべてが構成されれば、異質であるという定義は消滅し、異質という言葉は本質を失い、異質は異質ではなくなる。
そしてこの一つの「異質なもの」は己の存続を賭け「同じもの」をすべて消失させる。「異質なもの」の中に存在している己は異質ではないと叫ぶ。悲鳴をあげる。
鈴木 恵理子 Eriko SUZUKI
