高見島―京都:日常の果て/2017年6月16日(金)~7月15日(土)
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京都精華大学ギャラリーフロール > 展覧会 > 高見島―京都:日常の果て

Exhibition - 展覧会 -

基本情報

高見島―京都:日常の果て

会期:2017年6月16日(金)~7月15日(土)
休館日:日曜日 ※6月18日(日)は開館
開館時間:11:00~18:00 ※ただし初日6月16日(金)は14:00開館
入館料:無料
会場:京都精華大学ギャラリーフロール
主催:京都精華大学
企画:吉岡恵美子、吉野央子(ともに京都精華大学 芸術学部 教員)
協力:さざえ隊、川嶋貫介、諏佐遙也、豊永政史、宮永 亮
後援:香川県多度津町

出品作家:
APP ARTS STUDIO、内田晴之+小川文子+田辺 桂、後藤靖香、田辺 桂、中島伽耶子、MuDA、山本 基、若林 亮

概要

瀬戸内海の塩飽諸島のひとつ、香川県多度津町(※)の沖合に浮かぶ高見島は、急斜面に建ち並ぶ自然石の乱れ積み石垣を備えた古い家並みが特徴的な浦集落と、昔ながらの漁村の風景が広がる浜集落からなる面積2.35㎢の小さな島。12世紀末に備中児島からの移住者らによって集落が始まったといわれ、その後、蚊取り線香の原料となる除虫菊の栽培で賑わいをみせたこの島も、現在は30人弱の島民が暮らすのみとなった。美しくのどかだがもはや小学校も商店もない。住民の高齢化は進み、空き家となった家々は朽ちていく。少し前までそこにあった日常の果てにあるものは何か。それは都市に住む私たちとどう繋がるのか。

京都精華大学有志は2013年の瀬戸内国際芸術祭において、高見島を舞台に「高見島プロジェクト」を実施した。変わりつつある集落の町並みや、島の歴史・文化に注目した作品を教員や卒業生、学生が中心となって発表。3年に一度の芸術祭会期に留まらず積極的に高見島へ通い、住民らと交流を続けてきた。昨年の瀬戸内国際芸術祭では、本学関係者以外のゲスト作家も迎え、空き家や廃校を舞台とする作品、ワークショップを中心に据えたプロジェクトや、海辺でのパフォーマンス上演などを展開した。

本展は、瀬戸内国際芸術祭2016への参加を踏まえ、高見島プロジェクトのエッセンスを本学にて紹介するものである。毎回100万人を集める芸術祭で、高見島の地域性と実直に関わりながら、創造的な視点や手法で島の魅力と課題を伝えてきた作家たちの仕事を、ホームグラウンドにて展観する。作品やプロジェクトのドキュメント展示を通して、高見島の過去と現在に触れ、我々の未来とも地続きで繋がる「未来」を考えるプラットフォームとしたい。
(京都精華大学 芸術学部 教員 吉岡恵美子)

※2015年、多度津町と本学は「芸術・文化の連携・協力に関する協定」を締結

出品作家

APP ARTS STUDIO

applied arts(応用芸術)としての「工芸」を作り手の視点から読み解くことを目的とした、6名の作家(安藤隆一郎/石塚源太/染谷 聡/中村裕太/山極千真沙/芳木麻里絵)からなるユニット。2013年より「繕いの発想」「かぶくとあそび」「伝える触感」「包みの文化」「工芸家の家」「手工の住家」「かみこに学ぶ」「時季のよそおい」「具のつかい道」などのプログラムを開催。陶芸、漆工、染色、版画の技法をもとに、衣服の装飾や食文化、住環境への接続の方法を探る。

APP ARTS STUDIO《よなべのみやげ》
 APP ARTS STUDIO《よなべのみやげ》

内田晴之+小川文子+田辺 桂(Haruyuki UCHIDA+Ayako OGAWA+Katsura TANABE)

内田は1952年静岡県生まれ、1976年京都精華短期大学立体造形専攻科修了。主にステンレススチールを素材とする彫刻作品を手がけ、国内外の彫刻展に出品。現代日本彫刻展大賞(1997)など受賞多数。京都精華大学芸術学部教員。小川と田辺は2012年京都精華大学芸術学部陶芸コース卒業。同年、大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレに参加。

内田晴之+小川文子+田辺桂《除虫菊の家》
 内田晴之+小川文子+田辺 桂
 《除虫菊の家》

後藤靖香(Yasuka GOTO)

1982年広島県生まれ。2004年京都精華大学芸術学部洋画コース卒業。広島県在住。祖父や大叔父の戦争体験についての話を聞いて育つ。戦争に組み込まれていった無名の若者たちの葛藤や、公の歴史には記されてこなかった無数のエピソードを丹念に調査し、想像を加えながら劇画調のスタイルで表現。主な展覧会は「絵画の庭−ゼロ年代日本の地平から」(2010、国立国際美術館)、「ライフ=ワーク」(2015、広島市現代美術館)、「六本木クロッシング」(2016、森美術館)など。

後藤靖香《覚悟のイロハ》
 後藤靖香《覚悟のイロハ》

田辺 桂(Katsura TANABE)

1990年大阪府生まれ。2012年京都精華大学芸術学部陶芸コース卒業。2014年京都府立陶工高等技術専門校卒業。大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2012に小川文子とともに参加。瀬戸内国際芸術祭2013では、内田晴之、小川文子とともに《除虫菊の家》発表。瀬戸内国際芸術祭2016では、単独で作品を発表した。現在京焼の窯元で絵付け師として活動中。

田辺桂《漁師と職人》
 田辺 桂《漁師と職人》

中島伽耶子(Kayako NAKASHIMA)

1990年京都生まれ。2013年京都精華大学芸術学部洋画コース卒業。2015年東京藝術大学修士修了。現在、同大学博士課程在籍。場所との関わりを出発点に、身の回りの見方、捉え方に対する再考としての作品を目指す。主な展覧会は大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ(2012、2015、新潟)、瀬戸内国際芸術祭(2013、2016、香川)など。

中島伽耶子《時のふる家》
 中島伽耶子《時のふる家》
中島伽耶子《うつりかわりの家》
 中島伽耶子《うつりかわりの家》

MuDA

ダンサー・アートディレクターのQUICKを中心に、2010年京都で発足。宇宙のリズム =「ぶつかることから始まる」、いのちのリズム =「立ち上がり続ける」等、生命の振起活動の体現、伝播を目的とする。他者や物体、大地等と肉体を衝突させ続ける、MuDA独自の身体術を軸に、内外各地でパフォーマンス、展示、ワークショップを行う。

MuDA《MuDA 海男》
 MuDA《MuDA 海男》

山本 基(Motoi YAMAMOTO)

1966年広島県尾道市生まれ。1995年金沢美術工芸大学卒業。現在、石川県在住。浄化や清めの意味を持つ「塩」を用いたインスタレーション作品を制作。長い時間をかけて、床に迷路や渦巻状の巨大な模様を塩で描く。展覧会最終日には作品を鑑賞者と共に壊し、その塩を海に還すプロジェクトを実施。MoMA P.S.1、エルミタージュ美術館、金沢21世紀美術館、東京都現代美術館等、国内外の企画展で発表。

山本基《たゆたう庭》
 山本 基《たゆたう庭》

若林 亮(Ryo WAKABAYASHI)

1985年大阪生まれ。2010年京都精華大学修士課程修了。現在、京都府在住。鉄を主な素材とし、人間との関係や記憶・循環などをテーマに鉄と向き合い、作品を作り上げる。主な展覧会は大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ(2009、2012、新潟)、瀬戸内国際芸術祭(2013、2016、香川)、「OPEN FIELD SEOUL KYOTO」(2015、韓国)など。

若林 亮《錆色の旅》
 若林 亮《錆色の旅》

撮影:豊永政史
(《MuDA 海男》のみ撮影:辻村耕司)

関連プログラム

オープニング・イベント

6月16日(金)
16:30~18:00「アーティスト・トーク」
会場:ギャラリーフロール

6月16日(金)
18:15~「レセプション」
会場:京都精華大学 iC-Cube(明窓館1階 M-101)

6月16日(金)
19:30~「MuDA パフォーマンス」
会場:京都精華大学敷地内

APP ARTS STUDIO「水無月のふるまい」

APP ARTS STUDIOが制作した小さなおくどさん(かまど)で季節の和菓子(水無月)を振舞います。申し込み不要。

日時:6月18日(日)11:00~15:00
会場:ギャラリーフロールとその前庭

「高見島を知る」ツアー

出品作家や関係者と共に高見島を訪れる1泊2日ツアー。通常の観光や芸術祭で訪れるだけでは触れることが難しい、島のディープな側面を体感。

日程:7月1日(土)~2日(日)
定員:10名
料金:7,000円程度(宿泊代・3回の食事込み、交通費別。当日朝にお支払いください。)
申込方法:詳細は5月下旬にギャラリーフロールWebサイトにアップします。6月20日(火)までに、以下の①~⑤をを記載の上、fleur@kyoto-seika.ac.jpまでお申し込みください。

①名前
②年齢
③性別
④所属(一般の方は不要)
⑤メールアドレスおよび携帯電話番号

詳しくは、下記ページをご覧ください。
http://www.kyoto-seika.ac.jp/info/event/event/2017/06/02/44869/

アセンブリーアワー講演会 今福龍太「群島からみた世界 ―ガラパゴスからヤポネシアまで」

『群島−世界論』の著者である文化人類学者・今福龍太氏にお話しいただきます。本学教員で高見島に深く関わってきた内田晴之、吉野央子とクロストークも。

日時:7月14日(金)15:00~17:00
会場:京都精華大学 友愛館Agora

高見島
 高見島
 撮影:豊永政史
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