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写真と映像「心の池」深泥池の記憶

深泥池
京都市北区にある深泥池(みどろがいけ)は東西450m南北275m周囲1.5km程の小さな池です。
1万年以上前からの湿地でウルム期の植物、ミツガシワ、ジュンサイ、ヒメコウホネなどの水草が繁茂し、ハリミズゴケ、オオミズゴケからなる浮島があり、多くの動植物がこの不思議な浮島で生育しています。

1978年頃、理科教材の撮影のため初めて深泥池を訪れる。京都市の街なかにあって、多くの植物が生い茂る自然の空間が印象に残り以来、深泥池の動植物の撮影に取り組むこととなる。
86年には池の一年を点描のように捉えた写真展「沼の楽譜」として発表。
「池やその周囲の林、全体を撮影することでもう一つの見えて来るものがある」と全体をパノラマ的に撮り始める。林のなかを歩き木々の間からのぞいた青い池(インクジェットプリント6点組7.2m)や、周囲の雑木林を切り取ったモノクローム写真(表裏、両面から見ることが出できる)を宙吊りに並べたインスタレーションを98年に発表。
見る者を池のほとりに連れて行きそこに立っている臨場感覚を表現する。

2009年、ハイビジョン動画の撮影可能なカメラの出現により動画映像として撮り始める。刻々と変化しつづける水面(みなも)を淡々と見続ける作品。

「心の池」みどろが池

30年余り、写真とともに「みどろがいけ」という「小さな池」とかかわってきてしまいました。日々、慌ただしく過ごす中、ふっと、カメラを持って「池」に出かけていきます。
惹かれるように夢中でシャッターを切る時もありますがけだるい気持ちで、只ただ池を観つづけて解放される時もあります。
決して私の持つ力だけで作り出した映像ではありません。
繰り返しくりかえし、「池」へ足を運び続け、木々の間から水面を観ていると幸運にもその瞬間に引き合わせてもらえる時が来るそんなふうに思えるようになりました。
いつの間にか「池」を写真に撮ることが私のライフワークとなってしまいました。過去の写真やインスタレーションとともに新しく撮った動画作品を観ていただければうれしいです。

【主催】

カメムラシュンジ

【ウェブサイト】

カメムラシュンジホームページ