京都精華大学ギャラリーフロール
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日本・トルコ現代美術交流展「インタラクション」
Interaction DM
会期 第1期
2003年12月18日(木)〜12月23日(火)
第2期
2004年1月8日(木)〜1月13日(火)
時間 10:30〜18:30
休館 水曜日
会場 京都精華大学ギャラリーフロール
〒606-8588
京都市左京区岩倉木野町137
Tel:075-702-5230
Fax:075-705-4076
E-Mail:fleur@kyoto-seika.ac.jp
交通 叡山電車鞍馬線  京都精華大前駅下車
地下鉄烏丸線 国際会館駅下車〜スクールバス(日曜運休)
主催 森田洋子
  ※入場無料

森田洋子さんの作品

最近の森田さんの作品には、独特の力強さと存在感が漂っている。そうした表現を可能たらしめたのは、森田さんが「紅彫画」という実に独自な技法を見出されたことと不可分なことのように、私には思われる。
 「紅彫画」を始める前の森田さんは版木にベニヤ板を用いた一風変わった版画作品を発表しておられたが、五年ほど前からベニヤ板そのものを「カンバス」とし、筆を彫刻刀に持ち替えてベニヤ板の上に直接描線を刻み込み、その上に単純な色彩を施すということを始められた。初めてその作品を目にした時、なんと濃厚な存在感のある画面かと驚き、よくも「版画」でこのような画面効果を出されたものと感嘆したのであったが、それは先入観による誤解であり、そこに出現していた強烈なイメージは、森田さんがさまざまな工夫の末に見出されたまったく独自の技法による新しいイメージの誕生だったのである。
 ベニヤ板に彫刻刀で彫った描線には、版画にしたときのようなシャープさと白さはないが、それが逆に刀を握る作者の息遣いと気質を確実に刻み込んでいるように見える。またベニヤ板に直接施した単調な彩色は、版画にした時のような透明感はないが、しっかりと板地に染み込んで鈍調な色面を生み出している。森田さんがこうした画面を工夫の末に見出し、それを我がものとされたということは、それが森田さんの心底に秘められたある種の世界認識といってもいいような感覚とマッチしているからに相違ない。

国際日本文化研究センター教授
早川聞多

---関連イベント---
「紅彫画を語る」
日時:12月20日(土) 14:00〜15:30
ギャラリートーク:早川聞多氏(国際日本文化研究センター教授)

京都精華大学大学院研究科1年生展

 1昨年から企画された京都精華大学大学院芸術研究科1年生展を、 今回も京都精華大学ギャラリーフロールで開催いたします。
 洋画、 日本画、 版画、 陶芸、 視覚伝達デザイン、 建築、 染織、 風刺画と多岐にわたる芸術専攻分野で学ぶ大学院1年生の作品を展覧しています。
 今年は特にテーマを設けず、 それぞれの分野で日ごろ制作研究した成果のまとめを発表しています。 学生は現在大学院2年間の途中経過であり、 作品の質や訴求目的の未熟なものもあるでしょう。 しかし、 一人ひとりが試行錯誤しながら学習している段階のなかで、 未来へつながる芸術表現の可能性を示唆する作品が見られるのも事実です。 エネルギーに満ちた新鮮で驚きのある作品を、 是非、 ご高覧頂きますれば幸いです。

京都精華大学大学院芸術研究科