京都精華大学トップへ展覧会・イベント情報へ展覧会情報トップへ
京都精華大学展覧会情報
展覧会情報について展覧会レポートスケジュールレポーター紹介お問い合わせ

京都精華大学芸術学部マンガ学科カートゥーン分野進級制作展


京都精華大学芸術学部マンガ学科
カートゥーン分野進級制作展
2003年1月25日(土)〜1月30日(木)
京都精華大学芸術学部マンガ学科カートゥーン分野進級制作展
時間 10:00〜17:00
会場 The Cartoon Gallery
〒606-8588
京都市左京区岩倉木野町137
京都精華大学自在館2F
Tel & Fax:075-702-5241
※叡山電鉄出町柳から鞍馬・二軒茶屋方面乗車、京都精華大学前駅下車徒歩1分
→大学へのアクセスはこちら
出展者 京都精華大学芸術学部マンガ学科カートゥーン分野 1回生一同・2回生一同・3回生一同

2003年1月25日〜30日、京都精華大学自在館二階においてマンガ学科カートゥーン分野専攻学生の進級制作展が開催された。

風刺画とはいつみてもくっきりと心に歯形を残すようなメッセージを持つ。一枚の枠の中に一つの展開を織り成すことで二重にも三重にも汲み取るべきストーリーを潜めたりする。
視覚に直接訴えるその効果を巧みに使い、世界に引き込む。引き込まれたら最後、遅かれ早かれ理解に至るまでに私たちは風刺画に読解力をもって挑み始める。絵が見るものであると同時に読むものであることをありありと体感させてくれるのは風刺画の醍醐味の一つである。

世を風刺するという作業にはまず視点、世界観の客観性が重要な要素だ。思想と構想を具体化しイメージ化し・・・そして筆を持つ作者の手はそのとき何を思うのか。
人間の見ている現実はすべて自分のみたいように映っているらしい。そこに自分の目というフィルターがあるからだ。その場面を美しいと捉えるか汚いと捉えるかはその者にしか分かりえないこと。
しかしながら見たいようには見えない現実だらけの御時世である。彼らの描く一枚の画がバッサリと世の中を斬ってくれたならどれだけ気分は爽快で満ちるだろう。いずれ問題は斬り捨てたあとにどう動くかに尽きるのだろうが。

自由自在の名を借りたマンガ学科の「自在館」。ここにうごめく洞察の残像を垣間見ずした人を哀れんでしまいたいくらい制作展の見ごたえは満載だった。
自在とは自らが在ると書く。そう、やはり最後には人間自身が持っている自分だけのフィルターが絶対不可欠なのである。

取材・撮影 / 管野圭子(人文学部3回生)