【福田先生によるデザインとスケッチの発想法】

先日、プロダクトデザイン学科客員教員の福田哲夫先生による特別授業が行われました。
福田先生は、個人の生活用品から公共の産業機器のデザインまで、幅広い分野で活躍されているインダストリアルデザイナーです。
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「デザインは暮らしを考えること。そのためには、時代や世の中の動きを把握することが大切です。」と福田先生。
今はパソコンやスマートフォンを活用してインターネットで受動的に情報が得られる時代、
だからこそ、自分から積極的に情報を取りに行く必要があるのですね。

授業ではアイディアスケッチのワークショップが行われました。
一つ目の課題は5秒で「卵」を描くこと。
描き終わった学生にどんな卵を描いたのか福田先生が質問すると、
鶏の卵を描いた人がほとんどでした。
「カエルの卵やうずらの卵など、他にも色々な卵がありますよね。
このように答えはたくさんあります。見方を変えると色々な発想が生まれます。
デザイナーに必要なのは、ワク(固定観念)にとらわれないことです。」と福田先生。
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次の課題は5分で「椅子」をスケッチするというもの。
描き終わった学生に、椅子をいくつ描いたのか福田先生が質問すると、
ほとんどの学生が1つから5つくらいでした。これでは数が少ないそう。
そこで、福田先生から「マトリクス法」という発想法が紹介されました。
マトリクス法は、アイディアスケッチを行う際に、例えば縦軸に使う人、横軸に場所や機能を設定し、
縦軸と横軸の交差点を埋めていくように考えていく手法です。
この発想法を用いることでアイディアを出しやすくなるそう。
実際に学生たちは、最後の課題「人が動くために必要な椅子」のスケッチで、
先ほどよりも多くの数を描いていました。すごい!DSC_0089

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次に、スライド投影された学生のスケッチに対し、福田先生がデザインの意図や椅子の用途などについて質問をしました。
緊張の面持ちで答える学生に対し、丁寧に講評する福田先生。
「デザイナーは伝えたいことをスケッチで伝えます。
絵の上手い下手よりも、相手にわかってもらうために一生懸命描くことが大切です。
またスケッチを描くときは鉛筆などではなく、油性ペンなどで描いた方が良いです。
人に見せる時にはっきりとしている方が見えやすいし、伝わりやすいのです。
コミュニケーションのための道具として考えてください」とのこと。

自由な発想のスケッチに対して笑い声が上がる場面では、笑われるぐらいのものはユニークさの証し、
注目を浴びることでディスカッションが生まれ、アイディアがブラッシュアップされていくとのアドバイスもありました。
人のアイディアに触れることで、さらに新しいアイディアが生まれるのではないでしょうか。

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またスケッチの訓練について、
「1日3時間もスケッチをしていると途中で集中力がなくなってしまうので、1日10分でいいです。
365日それを積み重ねるだけで、とてつもない時間になります。」とのアドバイスも。
日々の積み重ねが未来に繋がるのですね。

学生たちは最後まで福田先生の授業に集中していました。

日々の出来事

Posted on 2017.07.03 by seika design course