【卒展・ライフクリエイションコースの先輩に直撃取材!in 京都市美術館】〜研究生特別企画〜

 

こんにちは~!

私、デザイン学部WEB編集部研究生の青山です。

普段デザイン学部の授業にお邪魔して体験レポを書かせていただいている私ですが今回は「特別企画」ということで…

卒業制作展の展示が行われた京都市美術館へ、作品の制作者であるデザイン学部の先輩たちに直撃インタビューして参りました!

1枚目

 

〜〜〜〜〜前回のあらすじ。

イラスト学科の展示会場にお邪魔した私は、夢の中の不思議な世界を表現した作品を制作された「中原美貴」さんをお尋ねしました!

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中原さんインタビューについてはこちら

 

そして会場を移動し、こちらの展示会場に辿り着きました!

プロダクトデザイン

プロダクトデザイン学科の展示会場!こちらでは2コースの展示が行われています。

ではまず、これからご紹介するライフクリエイションコースの方の作品を覗いていきましょう!

 

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照明やテーブル、壁も全てが真っ白。

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人間の触覚について訴えかける作品なのでしょうか…?

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0(ゼロ)という数字にも何か意味がありそうですね。

 

静かな空気が流れ、何かとても意味ありげな作品。

しかしこの空間にいると心が落ち着くような感じもします。

こちらが作品の生みの親「永井美波」さん。

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プロダクトデザイン学科ライフクリエイションコース4回生。

「人の『触覚』を使った実験的なプロダクトを作り、『触覚の原点』を思い出す空間にしました。」と永井さん。

作品タイトルは「TACTILE ZERO」。

 

いざ、質問へ!

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青山:永井さんはどういう想いでどういうものを作られたのですか?

永井さん:私は4年間疑問に思っていたことがありました。今まで人がやっていたことを機械がやるようになって、世の中がどんどん便利になるこの流れに、人の体が取り残されているような気がしていて。このことを何かしらの問題定義として作品で表現できたらなと思い、「触覚」をテーマにした空間を作ったんです。

青山:なぜ「触覚」がテーマなんですか?

永井さん:人の体が使われるっていうことはつまり「触覚」が使われるってことだと思ったんです。そこで「触覚」の使用を目的としたプロダクトを作り、1つの空間にしてみました。

空間

 

〜〜〜プロダクトは3つあるのですが、

まずは質感を取り替えられる照明器具である、「記憶」の触覚。『キオクのゼロ』

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永井さん:小さい時に大切にしていた人形とか毛布とか、地面の砂を触って遊んだ記憶とかって、はっきりとは思い出せないものもあると思うんですね。

それをこういう砂の様にザラザラしている質感や、毛布の様にふわふわとしている質感、動物的な質感などを部屋の中に取り入れて、日常的に触ることで「触覚」から思い出を呼び起こすことを目的としています。

 

次にSNSの通知を風が教えてくれる机、「会話」の触覚。『カイワのゼロ』

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永井さん:コミュニケーションがSNSに変わって、目の前に相手がいて話すっていう場面が少なくなってきていると思うんです。

会話をする時の相手の吐息、服の揺れだとか…本来、人との触れ合いにはそういった「風」の動きがあるなという考えに至って。SNSで通知が来ると机の隙間から風が起きる様にし、本来コミュニケーションの場にあった「人の吐息がかかる」様な「空気感」を作ることを目的としています。

 

最後に柔らかさを持った壁の提案、「反応」の触覚。『ハンノウのゼロ』

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永井さん:人や動物の体は、押した時にへこみっぱなしではなくて反発してきますよね。そういうモノからの反応があることによって、無機質さの中にも生物的な「安心感」が生まれることを目的としています。

 

 

〜〜〜以上、3つのプロダクトから成り立つ空間でした。

「触覚」というツールが関わってくることで、頭・目・体の全てが繋がるような空間になればいいなと思っています。その体験をして貰いたくて、この作品は自由に触れて貰える形にしています。

触覚体験

 

青山:制作中、大変だったことは何ですか?

永井さん:アート作品でもデザイン作品でもない作品にしたかったんです。自分の為だけのモノでも、誰かの為だけのモノでもない。その間を取るのがとても難しくて、調査と考察に時間をかけ、試行錯誤していました。

元々、コンセプト作りの段階を大事にしながら4年間モノ作りをしてきたので、そこにかなり時間を費やしました。

青山:明確なコンセプトのある作品は見る人の心にも印象強く残るんですね!

ラフ

 

青山:ではこの4年間どうでしたか?今思うことを率直にお願いします!

永井さん:しんどい4年間でも、欲張った4年間でもありました!

作っていることが好きで、何もしていないと落ち着かなくて…常に2つ3つのことを同時進行していました。しんどかったのですが、成果物ができた時に喜んでもらえるのが嬉しくて、やっぱりやって良かったなって思います。

青山:ということは、これからも欲張り続けたいですか?

永井さん:はい!大学を出ても会社だけの枠にはまらず、合間に自主制作をしたりとこれからも欲張っていきたいです!

 

青山:最後に、これから卒業制作を控える学生に向けてアドバイスください!

永井さん:「妥協すると後悔する!」これに尽きます!卒業制作は4年間の中で唯一、自分のやりたいことを好きにやって良いんですから!

青山:でも1年間っていう重荷があるんですよね。途中、心折れそう…。

永井さん:この1年間で最後だからこそ、本当に自分のやりたいことを楽しんでやるのが良いと思いますよ。もし先生が言うことに納得出来なかったら、自分の納得がいくまで好き勝手しても良いと私は思うんです。私も周りの人に沢山迷惑かけたり、助けられながら卒業制作を完成させました!

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以上でインタビュー終了!

永井さん、貴重なお話どうもありがとうございました。

 

「自分が納得できるまで、とことん向き合う。」

自分に妥協を許さない心が、作品のクオリティをどこまでも高めて行くのでしょうか。

永井さんのお話を聞いて、青山も良いモノを作る為に最後の最後まで粘れるような人間になりたいと思いました。

 

永井さんの作品から立ち去ろうとするその時!隣の展示作品に思わず2度見してしまう青山なのでした….

気になる作品

 

〜〜〜この詳細は次回!

 

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Posted on 2017.03.22 by seika design course